2018.3.20

お清め塩の正しい使い方~葬儀後は塩で穢れを払う

お清め塩の正しい使い方~葬儀後は塩で穢れを払う

葬儀から帰宅したら塩を振りかけるのが習慣、という人や、そんな話を聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。最近では、会葬礼状と一緒に小さな袋に入った塩を渡す葬儀もあるようです。
葬儀のあと使用する塩は、「清め塩」や「お清めの塩」と呼ばれるものです。
今回は、お清め塩の使い方や、葬儀のあとに塩を振りかけるようになった由来についてご紹介します。

葬儀でお清め塩をもらったときの使い方

お清め塩の使い方にはポイントがあります。

お清め塩は家の中に入る前に行う

お清め塩は、葬儀から帰ってきて、玄関をまたぐ前に使うことがポイントのひとつです。玄関先で行うのは、「穢れ」を家の中に持ち込まないためといわれています。

お清め塩は胸元と背中(肩)、足元に振りかける

お清め塩は、胸元と背中や肩付近、足元の順番で一つまみずつ振りかけます。
血流は体の上から下に流れています。「穢れ」は血流に沿って全身にまわると考えられているため、胸から足に向かって塩を振りかけることで「穢れを払う」ことになるのです。
塩を振りかけたあとは、手で払っておきましょう。振りかけたあとの塩も「穢れ」を持っているとされるからです。

塩を振りかける前に手を洗うとベター

お清め塩は、元々、火葬場に行かなかった人に、ひしゃくで水をかけてもらい、手を洗ってから振りかけるものとされています。現在は省略されることが多いですが、誰か葬儀に行っていない人がいれば、協力してもらうといいでしょう。

お清め塩は誰かにかけてもらってもOK

葬儀の後に振りかけるお清め塩をふりかけるのは、自分で振りかけても、人にかけてもらってもOKです。家族の中で葬儀に行っていない人がいれば、協力してもらうといいでしょう。

すぐに帰宅しないときは塩を足元にまく

葬儀に参列する日時によっては、葬儀後仕事に戻ることや、すぐに家に帰らないことがあります。そんなときは式場を出たあと足元に塩をまいてください。塩を踏みしめることでも、お清めの意味があります。

お清め塩を行う葬儀・行わない葬儀

お清め塩は故人との間柄で区別しない

お清め塩は、自分と故人との間柄や、付き合いの深さで、するかしないかを区別することはありません。お清め塩の目的は、家の中に「穢れ」を持ち込まないことだからです。
葬儀によって、自分と故人との関係が、身内の場合もあれば、友人や知人、あるいは会社関係や近所の人ということもあるでしょう。
ですが、お清め塩は、どのような葬儀に参列したあとでも、行ってかまわないというのが慣習です。

お清め塩の概念がない宗教・宗派もある

お清め塩自体は、どのような間柄の葬儀に参列しても行ってかまいませんが、宗教・宗派の中には、お清め塩は必要ないという考え方もあります。
例えばキリスト教式葬儀や無宗教式葬儀では「穢れ」という概念がないので、お清め塩を用いることはほとんどありません。仏式葬儀でも、浄土真宗の葬儀では、お清め塩は必要ないものという考え方があります。
参列する葬儀がお清め塩を不要とする考え方の宗教・宗派だった場合は、お清め塩は渡されないことがあるので、頭に入れておきましょう。渡されなかった場合でも、自分が「塩を振りかけないと落ち着かない」と思えば、自宅の塩でお清めをすれば問題ありません。

葬儀後にお清め塩をする・しないは自分次第

お清め塩を必要とするかは、宗教・宗派によっても考え方が異なるため、最終的には自分の気持ち次第という部分が大きいです。
例えば、お清め塩を忘れて家に入り、着替えてしまった場合は、もう一度着替えて塩を振りかける、というのが正式な方法のようです。ですが、お清め塩をしなかったからといって、何か問題があるわけではありません。
信仰する宗教・宗派が不要とする考え方にならってもいいですし、風習を大切にしようと考えるのであれば、きっちり守るのもひとつです。

葬儀でもらったお清め塩の処分方法

葬儀で受け取った塩は食べられない

葬儀で受け取ったお清め塩は食品ではないので注意しましょう。小袋の裏にも、「非食品」と書いてあることが多いです。
湿気ないように乾燥材が入っていることも多いので、誤って料理に使用したり、そのまま口に入れたりしないように気を付けてください。

お清め塩は普通ゴミに出してOK

できれば葬儀でもらったお清め塩は使い切るほうがベターです。それでも余った場合は、普通ゴミとして処分してかまいません。
捨てるのは罰が当たりそう、と思う場合は庭先や玄関にまくか、水に流すという方法もあります。

葬儀後に行うお清め塩の由来

根本には「塩=お清め」という神道の考え方

葬儀後、身を清めるため塩を振りかけるという行為は、神道の考え方が根本にあります。神道では、塩にはお清めの効果があり、魔よけの役割があるとされているからです。
神道では「死=穢れ」とされています。穢れのイメージは、故人のご遺体自体を指すのではなく、死を取り巻く「邪気」のようなもの、と考えるといいでしょう。
死の周りには「穢れ(邪気)」が漂っているとすれば、葬儀に参列することは、死の周りに漂う邪気を浴びて帰ってくる、と考えることができます。そのまま自宅へ入ったとしたら、「穢れ(邪気)」も一緒に家の中に入ってきてしまうことになりますよね。
そこで、葬儀に参列したときについてきた、自分自身や家の周りに漂う「穢れ(邪気)」を取り払うために、塩でお清めをするのです。
塩によるお清めは、葬儀のお清め塩以外でも日常生活の中に存在します。例えば、街で見かける盛塩や、力士が土俵に振りまく塩にも、同じような意味があります。

塩の持つ殺菌効果も関係している

身を清めるために塩を用いたのは、塩の持つ殺菌効果も関係しているようです。
元々、神道で身を清めるために使用したのは、海水でした。海水は、殺菌効果と、体についた病原菌を洗い流すのに効果的だったからです。時代の流れとともに、海水を簡略化した形で、塩を使用するようになったといわれています。
殺菌効果を必要としたのは、昔は今ほどご遺体の保存設備が整っておらず、衛生環境が良くなかったことが影響していると考えられます。加えて、葬儀の場はたくさんの人が集まり、空気もこもりがちです。普段より病原菌のリスクも高かったため、実用的な面でも、塩の殺菌効果は大切にされたと考えられます。

神仏習合によって葬儀で慣習化

キリスト教では「死=穢れ」という考え方がない、ということは前述しましたが、本来、仏教の教えでも、死を穢れとは考えていません。浄土真宗がお清め塩をしないのは、穢れとは考えていないからです。
ですが、仏教の多くの宗派では、葬儀後にお清め塩を行うことが慣習になっています。
本来神道だけで行われていたお清め塩が、多くの宗派で慣習になったのは、日本の歴史の中で、神道と仏教が長い間共存し、混ざりあってきたからだと考えられます。例えば、自宅に神棚と仏壇との両方を置く人がいることや、お盆のように、神道の考え方が元になっている行事は多いです。
多くの人に、「葬儀に参列したらお清め塩を振りかける」という意識が根付いたのは、多様な宗教を受け入れてきた日本だからこその特徴といえるでしょう。

お清め塩は葬儀後自宅に入る前に振りかける

塩を使うのは葬儀後の身を清めるため

お清め塩は、葬儀後に玄関先で胸元や背中、肩と足元に向けて一つまみずつ振りかけるという手順で行います。塩を振りかけるのは、邪気を払うための魔よけの意味があるので、必ず家の中に入る前に行いましょう。
お清め塩をするかしないかについては、個人の考え方や信仰する宗教・宗派によるところが大きいです。葬儀によっても、お清め塩を渡す場合と渡さない場合があります。小袋に入った塩をもらえなかったとしても、「お清め塩をしないと気になる」という場合は、自宅の塩を使って清めるといいでしょう。

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