2018.3.16

葬儀の席順 基本的なルール

葬儀の席順 基本的なルール

葬儀には決まりごとが多いですが、葬儀の席順にもルールがあります。特に、喪主や遺族側で葬儀を行う場合は、適当に座ればいいというものではないので、注意が必要です。
今回は、葬儀の席順にともなう、基本的な決まりごとについてご紹介します。

葬儀の席順を決める意味

席順で誰が喪主か、故人とどういう関係かを示す

一般的な葬儀では、喪主と遺族など、ある程度の席順に決まりがあります。席順によって誰が喪主か、故人とどういう関係があるかなどを、参列者に分かりやすく示す目的があるからです。

席順を決めてお焼香の流れをスムーズに

日本では、葬儀の多くが仏式葬儀です。仏式葬儀では、葬儀の中でお焼香を行います。お焼香は喪主、遺族、親族、一般会葬者の順で行います。あらかじめ席順を決めることで、お焼香の順番をスムーズに行うことにもつながります。

葬儀の席順の基本的なルール

葬儀の席にも上座と下座がある

葬儀の席には、上座と下座があります。基本的に、祭壇に向かって最前列が最も上座となり、後ろになるほど下座になります。
葬儀の場合は、祭壇に近いほど上座になると覚えておきましょう。

葬儀の席順は血縁関係の濃い順が基本

葬儀の席順では、喪主や遺族など、血縁関係が濃い人ほど、上座に座るのが特徴です。慶事の場合は、ゲストが上座に座るように案内するので、混同しないようにしましょう。
座席の配置は、会場によって縦長、横長など異なります。ですが、どんな並びでも、席順は上座から故人との血縁関係が濃い順に座るのが基本です。

席順は右が親族席、左が一般席が主流

最近の葬儀会場のレイアウトは、中央に通路があり、左右に席が並んでいるのが一般的です。
向かって右側が「親族席」、左側が「一般席」と呼ばれます。
親族席は、上座から喪主、遺族、親族の順番に座り、一般席は世話役代表や葬儀委員長、友人・知人、会社関係者の順で座ります。
席が横長に配置されている場合、喪主の隣に血縁の濃い順番に座ります。縦長の席であれば、喪主の後ろに順番に座ります。ほかの一般会葬者は、一般席が埋まっていれば、親族席の後列に座ることもあります。

葬儀における親族席の席順

喪主の席は最前列の一番内側(通路側)

葬儀の親族席では、遺族や親族の細かい席順はないものの、喪主だけは最前列の一番内側(通路側)と、席が決まっています。配置された座席のレイアウトを見たときに、最前列の中心に座るようなイメージです。

喪主の席を決めるのは葬儀進行をスムーズにするため

喪主が最前列の一番内側に座る理由は、お焼香の順番や、葬儀中にあいさつを行うことなどが影響しています。
お焼香は喪主からスタートしますし、座席一列ごとに見ると、列の内側から外側に向かって順番に行うことが一般的です。喪主が最前列の一番内側にいることは、お焼香をスムーズに行うために、合理的な場所だからと考えられます。
あいさつを行う場合も、最前列の中央にいれば、あまり動かずにすみますし、マイクにも近いことが多いです。

遺族の席順は家族単位が一般的

葬儀の席順で、遺族として考えるのは、配偶者や両親、故人の子どもとその家族、兄弟姉妹とその家族までが一般的です。
葬儀の席順は、血縁関係の濃い順が基本です。しかし遺族の場合は、血縁関係の濃さより、故人の子どもたちとその家族、故人の兄弟姉妹とその家族というように、家族ごとにまとまって座ることが多いです。血縁関係順にすると、夫と妻や子との席が離れることがあるからです。

遺族の数が多いときは席順を調整する

家族ごとに並んだときに、故人の兄弟姉妹が下座になりすぎる場合は、夫婦だけがまとまって上座から座り、調整することもあります。孫やひ孫たちは、夫婦単位で席に着いたあと、続いて座ります。

親族の席順は基本的に自由

親族の席順は、遺族ほど明確な決まりがないようです。どこまでを親族の範囲と考えるかというのも、葬儀の規模や、喪主の考え方によってさまざまだからです。
基本的には遺族の後ろに座ってもらうようにすれば、あまり問題になることはないでしょう。
ただし、明確な決まりがない分、みんなが遠慮して後ろに座ろうとする、ということも起こりやすいです。あまり後ろばかり詰まって、真ん中ががら空きになるような場合は、喪主や遺族側からなるべく前に詰めてもらうよう、案内するほうがいい場合があるかもしれません。

一般席の葬儀の席順

一般席の席順も最前列の内側が最上座

一般席の最上座も、最前列の一番内側(通路側)です。会場の全体の座席配置を見たときに、通路を挟んで左側に並ぶ席の最前列の一番右の席のことです。
一般席の席順は、最上座に葬儀の世話役代表や、葬儀委員長が座るのが基本です。その横や後ろには、友人・知人、会社関係者と、故人と関係が深かった順番に座ります。

席順の決まりがない葬儀もある

小規模な葬儀では、会場に合わせるのが一般的

今回ご紹介した葬儀の席順は、一般的な葬儀形式で行う場合のルールです。家族葬や自由葬などの、身内だけで行う小規模な葬儀では、葬儀の流れ自体も比較的自由なので、席順についても、そこまで厳密でないことが多いです。
小規模な葬儀だと、席を左右に分けず、中央に通路もない席の配置をすることもあります。喪主の席でさえ、会場のレイアウトによって決まることが多いです。
例えば、前列の中央に喪主が座り、その周りを遺族、後ろに親族の順で座ることもあれば、最前列の一番右、もしくは左から喪主、遺族の順で座る場合もあります。あるいは、マイクに一番近い席に喪主を案内することもあります。

葬儀後の精進落としの席順

葬儀とは反対で喪主や遺族は下座に座る

葬儀後には、精進落としをして参列者をもてなすのが一般的です。精進落としの席順についても、僧侶と喪主、遺族の席は決まっています。
僧侶には、最も上座となる席に案内します。ほかにも、世話役代表や葬儀委員長などは上座に座ってもらうようにしましょう。反対に喪主や遺族は末席に座るのがルールです。ほかの人たちについては、特に決まりはありません。
食事の席順については、精進落としの席以外でも、通夜ぶるまいや後々行う法要の席で同じルールで席を用意します。

葬儀の席順で注意すること

地域独自の席順がある場合は従う

葬儀の席順にともなう決まりごとには、地域差があり、さまざまな風習やしきたりが残っています地域差があります。できれば葬儀前に、両親や親族の年長者などに確認したほうがトラブル防止にもなり、安心です。周囲に相談して、独自のルールがある場合は従いましょう。

葬儀の席順にまつわる風習の例

  • きっちり血縁関係の濃い順に座り、夫と妻や子どもが離れて座ることがある
  • 故人と兄弟姉妹のほうが故人の子どもの家族より上座に座る
  • 本家と分家とで座る順番が決まっている
  • 親族でも女性は末席、妻の親は一般席に座る

席順は年配の人から座ってもらうほうがベター

葬儀の席順では、同じ家族でも年配の人が上座になるよう、先に座ってもらうほうがおすすめです。席順がどうであれ気にしない人もいますが、地域によっては大事にする人もいるからです。

赤ちゃん連れの場合は席順にも配慮を

遺族や親族の中に、赤ちゃん連れで葬儀に参列する人がいる場合は、できれば出入口の近くに座らせてあげましょう。葬儀中に赤ちゃんがぐずったり、泣き出したとき、身動きを取りやすくするためです。血縁関係の濃さだけにとらわれず、臨機応変に対応することも大切です。

葬儀の席順は喪主や遺族から上座に座る

席順で悩んだときは周囲と相談しよう

葬儀の席順は、参列者側だとあまり気にすることがないものの、喪主や遺族側のときは配慮が必要です。基本的な席順のルールは、喪主、遺族、親族の順で上座から座ることです。
ただし、地域によっては、独自のルールがあります。慣習がある場合は従うほうが、後々のトラブル防止にもなり、安心です。
席順について、どうしたらいいか悩んだときは、遠慮なく葬儀社のスタッフや、年配の人に相談するといいでしょう。きっと快く教えてくれるはずです。

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