2019.6.10

葬儀費用のローン・分割払いで注意すべきポイント~葬儀ローンの賢い活用法

葬儀費用のローン・分割払いで注意すべきポイント~葬儀ローンの賢い活用法

葬儀費用のローンで分割払いできる可能性があることをご存知でしょうか。葬儀費用は高額になりやすいため、支払いについて不安になることがあるかもしれません。今回は葬儀費用で利用できる葬儀ローンのメリットや、注意点などの活用法についてご紹介します。

葬儀費用の支払いに使える葬儀ローン

葬儀ローンとは

葬儀ローンは葬儀社や銀行などが行っている葬儀費用のためのローンです。葬祭ローン、冠婚葬祭ローンと呼ばれることもあります。

故人の預貯金や保険金で葬儀費用を賄うつもりでいても、預貯金は死後、一時的に口座が凍結されますし、保険金も種類によってはすぐ受け取れない場合があります。

葬儀費用の用意がない場合や、費用の工面に時間がかかる場合、葬儀ローンの利用は対処法のひとつになるでしょう。

葬儀以外の費用支払いにも使える?

葬儀ローンの中には、葬儀費用以外に仏壇仏具、墓地やお墓の購入費用にも利用できるローンもあります。それぞれまとまったお金が必要なものばかりなので、購入費用の余裕がない場合は大きな助けとなるでしょう。

ただし、僧侶に渡すお布施や戒名代は、基本的に葬儀ローンには含まれないため注意しましょう。

葬儀が始まるまでに審査が行われるのが一般的

葬儀ローンの審査は、葬儀までに行われるのが一般的です。葬儀までに審査が進められるのは、万が一審査が通らず、葬儀費用の支払いが困難になることを防ぐためです。

審査日数は葬儀ローンを申し込んだ先によって異なるため、葬儀までに日にちに余裕があるほうがベターです。必要な書類を用意できるか、葬儀費用を把握した上で自己負担できる金額がいくらあるかなどを確認してから申し込みましょう。

葬儀ローンの利用方法

葬儀社が提携する葬儀ローンを使うのが一般的

葬儀ローンは葬儀社や銀行などが取り扱っていますが、一般的には葬儀社提携の葬儀ローンに申し込むことが多いです。

葬儀社が提携しているのは、主に信販会社です。葬儀社提携ということで、手続きは比較的スムーズに進みやすいといわれています。

クレジットカード対応の葬儀社なら分割払いも

ローンのように分割で葬儀費用を支払いたい場合は、葬儀ローン以外にクレジットカード対応の葬儀社を利用するのも対処法のひとつです。

クレジットカードだとカード会社の規約によって、あとから分割払いできるサービスも行っていることがあるからです。

葬儀ローンのメリット

一度に葬儀費用を支払わずに済む

葬儀ローンを利用するメリットのひとつは、分割払いができるです。一度に葬儀費用を支払う必要がないので、すぐにお金を工面できない場合でも、予定通り葬儀を行えるでしょう。

分割の回数次第では毎回の支払い金額を抑え、無理のない範囲で支払いを続けられるはずです。

葬儀社に申し込むので手続きが比較的容易

葬儀社提携の葬儀ローンの場合、申し込みを葬儀社にする分、手続きも比較的簡単といわれています。葬儀の準備は何かと慌ただしく、落ち着く暇もないことが多いです。手続きの手間がかからないのはメリットといえるでしょう。

短期間で融資が受けられる

葬儀社の葬儀ローンは融資までのスピードも速いといわれています。葬儀の準備と並行して手続きすれば、即日審査が可能なところも多いです。申し込みから短期間で融資を受けられるでしょう。

急ぎで葬儀費用を工面したい場合も、スピード融資が期待できる葬儀ローンは役立ちそうです。

葬儀ローンのデメリット

葬儀費用の総額は金利分だけ高くなる

月々の負担を抑えられ、便利なように思える葬儀ローンですが、分割払いなので分割手数料が発生するのはデメリットといえます。

繰り上げ返済やボーナス時に増額返済をして完済を早めれば負担は減らせますが、基本的にどの葬儀ローンでも、現金一括払いより金利分だけ総額が高くなると考えておきましょう。周囲とも相談しながら、じっくり検討しましょう。

葬儀ローンを申し込む前にしたいこと

費用を抑えられる葬儀プランを検討する

葬儀ローンを検討する際は、申し込む前に一度、葬儀プランを見直しましょう。葬儀規模や形式を見直せば、費用を抑えられることもあるからです。

例えば、従来の一般葬に比べて、少人数で見送る家族葬や直葬は飲食代や香典返しの費用の節約をできることが多いです。直葬の場合はお通夜や告別式も省略するため、必要最低限の費用負担だけですませられるでしょう。

葬儀プランを見直す際は、できればいくつかの葬儀社を比較しましょう。料金設定は葬儀社によって異なるため、比べることで、より割安なプランを見つけられるかもしれません。

ただし、葬儀規模を小さくすると、受け取る香典額が少なくなることで持ち出しの費用が増える可能性があります。参列者を限定することになるので、周囲の理解も必要になるでしょう。故人の遺志や周囲の意向も考慮しつつ、費用を抑えた葬儀になるよう検討しましょう。

給付金を受給できないか確認する

葬儀費用の負担額を減らすには国や自治体からの給付金を活用する方法もあります。例えば国民健康保険や後期高齢者医療制度は葬祭費、社会保険からは埋葬料の支給が申請できる可能性があります。

注意したいのは、給付金には申請期限があることです。葬儀前に申請を行わないといけない場合もあるので、早めに行動する方がいいでしょう。

また、直葬の場合は給付金の対象外となるケースもあるので、あわせて確認されることをおすすめします。

現金一括以外で支払える葬儀社を探す

すぐに葬儀費用を用意するのが難しい場合は、現金以外の支払いがある葬儀社を選ぶのも対処法です。

葬儀費用は葬儀後1週間前後で、現金一括の手渡しか振込をするのが一般的です。しかし、葬儀社によっては現金や葬儀ローン以外に、クレジットカード払いやコンビニの後払い決済などが選べることもあります。

クレジットカード払いなら分割払いの設定も可能なので、支払い負担を減らせます。金額によってはカードの引き落とし日までに全額用意できるかもしれません。

利用限度額を超える可能性があるため、葬儀費用が高額な場合は注意が必要ですが、ポイントが貯まるメリットもあるでしょう。

コンビニでの後払い決済も、葬儀後に請求書が届いてから支払い期日まで約1~2週間程度時間的余裕があることが多いです。

葬儀ローンは全ての葬儀社で使えるわけではない

葬儀ローンは全ての葬儀社で利用できるわけではありません。いざ申し込もうとして困らないよう、前もってローンに対応した葬儀社を探しておきましょう。

低金利の葬儀社を選ぶ

葬儀ローンの金利は葬儀社によって異なります。申し込み時は、なるべく低金利の葬儀社を選ぶことも大切です。金利が高いほど返済負担も増えるからです。

葬儀ローンは葬儀費用に特化したローンとはいえ、あくまで借金の一種です。毎月少しずつ返せることで一時的に楽に感じても、分割手数料も積み重なれば大きな金額になります。金利が安いに越したことはないでしょう。

依頼する葬儀社の提携する葬儀ローンが必ずしも低金利とも限りません。必要以上にお金を借りて返済が滞ったり、踏み倒すなんてことにならないように、できるだけ低金利のローンを探しましょう。

フリーローンやカードローンと金利を比較

葬儀ローンを検討する際は、合わせてフリーローンやカードローンとも比較しましょう。場合によってはフリーローンやカードローンのほうが、金利が安い場合があるからです。使い道が自由なので、葬儀費用以外のお布施代などにも使える柔軟性もメリットといえます。

また、利用したい葬儀者が葬儀ローンに対応していない場合や、葬儀ローンを扱っている葬儀社がない場合も、フリーローンやカードローンなら利用可能です。

ただし、銀行や金融機関のローンは審査から融資決定まで、時間がかかることもあるので注意が必要です。

葬儀ローン申し込み時の注意点

分割手数料の計算

葬儀ローンを利用する際は、実際発生する分割手数料を試算しておきましょう。分割手数料は一回払いでも発生し、分割回数が多くなるほど手数料も高くなるのが一般的です。

支払う手数料を計算して月々いくらなら返済できそうか、計画をしっかりと立ててから申し込みましょう。

月々返済できる金額か考慮する

分割手数料を試算する際は、月々の返済金額も確認しましょう。

葬儀は故人にとって人生最後の儀式なので、なるべく希望に沿った葬儀をするのは大切なことです。とはいえ、日々の生活に無理のない範囲での支払い額になるよう考慮することが大切です。

葬儀ローン審査が通らなかったときを想定する

葬儀ローンは申し込めば必ず審査に通るとは限りません。審査を通過しなかった場合は現金などで別の方法で支払う必要があります。万が一を考えて、ローン以外の方法も検討しておきましょう。

葬儀ローンで葬儀費用の負担を賢く分割払い

手数料や他の支払い方法と比較して検討を

葬儀は予期せぬタイミングで行うこともあります。葬儀ローンは葬儀費用の工面が困難な場合に便利な支払い方法といえます。

ただ、一時的に月々の支払い負担は減らせても、分割手数料を考えると現金一括より総支払額は増えるので注意が必要です。葬儀プランの見直しや給付金を確認した上で、必要最低限の借入に抑え、月々無理のない返済額にすることが重要となるでしょう。

葬儀社によってはクレジットカードやコンビニ決済も取り扱っていますし、フリーローンやカードローンの選択肢もあります。葬儀ローンはひとつの選択肢として、葬儀社とも相談しながら適切な支払い方法を選びましょう。

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