2018.4.18

大安に葬儀をやるのはNG?葬儀と六曜に関する基本マナー

大安に葬儀をやるのはNG?葬儀と六曜に関する基本マナー

大安を含め六曜は、葬儀をはじめとする冠婚葬祭で大事にされています。中でも大安は「何を行うにもいい日」ということで、結婚式や何か新調するときに縁起を担ぐ人も多いです。
では、葬儀も大安に行っていいものなのでしょうか。
今回は、六曜のルーツとともに大安の意味や、葬儀を大安の日に行ってもいいのかどうかを調べました。

葬儀にも影響?大安を含む六曜は中国で生まれた吉凶占い

六曜は大安・先勝・友引・先負・仏滅・赤口の6種類

六曜のルーツは、中国にあります。元々中国では、毎日の吉凶を占うために、中国の干支や陰陽五行思想などによる、中国暦に基づいて作られました。六曜は先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類があります。

現在は葬儀や結婚式などで六曜を意識することが多い

中国で生まれた六曜は、その後日本に伝わり、時代を経て現在は、葬儀や結婚式、引っ越しなど、何か区切りをつける日に縁起を担ぐため、意識することが多くなっています。
六曜は、カレンダーで目にすることが一般的です。毎日順番に変わる六曜を眺め、都合のいい日取りを検討したことがある人もいるのではないでしょうか。

六曜の大安は「何をするにも吉」の日

6種類ある六曜の中で、大安は最も吉日とされています。古くは「泰安」と書かれたように、「大いに安し」、「広く安らか」という意味があります。大安吉日、という言葉もあるように、何事も滞りなく進む日、何を行うにもいい日とされます。お祝い事や区切りの日として選ばれることが多いです。

先勝 「先んずればすなわち勝つ」という意味から、何事も急ぐほうが良いとされる。午前中の早い時間が吉、14~18時までは凶。
友引 元々は「共引」と表記し、「勝負事で何事も引き分けになる日」。現在は、陰陽道の「友引日(災難が友に及ぶ)」と混ざり、「凶事のとき、友を引く」という意味を持つ。朝は吉、昼は凶、午後は大吉とされる。
先負 「先んずればすなわち負ける」という意味で、先勝の反対の意味を持つ。勝負事は避ける方がいいとされる。午前中が凶、午後は吉とされる。
仏滅 「仏も滅する」という意味から、六曜の中で最も凶とされる日。古くは「物滅」としたが、時代とともに「仏滅」となった。何事も凶とされ、お祝い事は避けることが多い。地域によっては、「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事(葬儀・法事)はよし」ともいわれる。
大安 「大いに安し」という意味で、六曜の中で最も良い日。「何事も安泰に進む日(何をするにも吉)」。
赤口 万事に良くない凶日。仏滅と違うのは、祝い事に関して大凶とされる。赤という文字が入っていることから、火や血を連想できるので、火事や刃物にも気を付ける日。ただし正午(11時~13時頃まで)は吉という意味もある。地域によっては「葬儀は避けるが法事ならよし」とされる。

葬儀と六曜・大安との関係

六曜は仏教と関係なし。大安でも葬儀はOK

大安を含む六曜は、中国の占いの一種で、仏教とは関係がありません。基本的には大安だからといって葬儀を控える、というルールはありません。
加えて最近は、葬儀に対する考え方も柔軟になっています。六曜にとらわれず葬儀をする人も多いので、六曜や大安にとらわれず、日取りを決めても差し支えないでしょう。

宗派によっては「六曜にとらわれないように」という教えも

仏教の宗派の中には、宗祖自らが葬儀の日取りを「大安や仏滅など、六曜にとらわれないように」と説いているケースもあります。例えば浄土真宗の親鸞は、和讃の中で「日の吉凶を選ぶのはよくない」という教えを説いています。

地域によっては六曜を重視し、大安の葬儀を避ける

葬儀の習慣は地域によって大きく異なります。地域によっては、六曜を重視し、大安に葬儀を行うのは不向きだと、避ける場合もあります。むしろ、忌み事である通夜や葬儀・告別式は仏滅の日が最適という考え方の地域もあります。
六曜を重視し、大安の日の葬儀を避けるのは、縁起を担ぐ意味合いが強いからこそと考えられます。自分が知らないだけで、地域の慣習があるかもしれません。葬儀の日取りを決める際は、親族や菩提寺、葬儀社など、周囲の人に確認したほうがいいでしょう。

葬儀は六曜の大安より、友引を避けることが多い

六曜で友引の日は、火葬場の休業日になりやすい

葬儀の日取りをきめるとき、六曜では大安より、友引の影響を受けることが多いです。友引の日は、火葬場が休業日にしていることが多いからです。加えて友引の翌日は、「友引明け」と呼ばれ、火葬場が混みあいやすいといわれています。
葬儀は、火葬場の予約日から逆算して日取りを決めるのが一般的です。というのは、火葬ができないと、葬儀・告別式ができないからです。
六曜の中では、大安の影響は地域差があるものの、友引は一般的に葬儀に関係してくると言えるでしょう。

葬儀を六曜の大安に行うかは、葬儀社と相談を

六曜では大安より友引が葬儀に影響することも

六曜の大安は、「葬儀をしてはいけない日」と決まっているわけではありません。地域によっては六曜を大切にし、大安の日は葬儀を避けることもあります。ですが一概に大安に葬儀をするのがいい、悪いとは言い切れないのが実情です。
六曜では大安よりも、友引や友引の翌日のほうが、葬儀に影響しやすいようです。葬儀の日取りは、火葬場の空き状況や、ご遺体の状況などに合わせて決めることが多いからです。
葬儀は親族をはじめ、参列者に気を配ることも大切です。日程を決めるときは、葬儀社を中心に周囲の人に相談し、調整するといいでしょう。

ページの
先頭へ