2018.1.26

初七日法要はいつ行う?法要の準備に必要なことは?

初七日法要はいつ行う?法要の準備に必要なことは?

葬儀が終わっても、法要という形で故人の供養は続きます。仏式葬儀で最初に行う法要は、初七日法要です。今回は、初七日法要を行う意味や、タイミング、必要な準備についてご紹介します。

初七日・初七日法要とは

仏教で「初七日」が持つ意味

故人が三途の川のほとりへ到着するといわれている日

仏教において初七日は、故人が冥途へと続く、三途の川のほとりへ到着する日といわれています。三途の川には、激流と急流、緩やかな流れの3種類があります。どの流れを渡ることになるかは、故人の生前の行いにより決まるのだそうです。

初七日に法要をする意味

故人が三途の川緩やかな流れを渡れるように祈ること

そもそも法要というのは、故人の冥福を祈り、故人の霊を慰めるために行うものです。初七日法要では、「どうか故人が緩やかな流れを渡ることができますように」と祈ります。

初七日法要を行うタイミング

現在は葬儀と同じ日に行うパターンが主流

本来の決まりでは、初七日法要は亡くなってから7日後に行うものです。しかし最近は、葬儀と同じ日に行うケースが多いのが実情です。
同じ日に初七日法要を行う理由は、遠方に住む親族が出席しにくいことや、仕事などで参列できない人が出てくるかもしれないからです。もちろん当日にすませることで、もう一度集まる段取りをつけずにすみますし、葬儀社に準備を手伝ってもらえるというメリットもあります。
法要で大切なことは故人を悼み、供養する気持ちです。その気持ちさえあれば、同じ日に行っても問題ない、と考えられています。
もし葬儀と同じ日に初七日法要を行う場合は、出棺前に行うか、火葬後の遺骨迎えと併せて行うかのパターンに分かれるようです。

繰り込み法要

繰り込み法要は、葬儀・告別式のあと、出棺までに初七日法要を繰り込むパターンです。

繰り上げ法要

繰り上げ法要は、出棺、お骨上げ、環骨法要を終えた後、精進落としの会食をする前に初七日法要を行うのが一般的な流れです。

本来は、亡くなった日から数えて7日後に行う

本来、初七日法要は、故人が三途の川を無事に渡れるようにと願う儀式なので、亡くなった日から数えて7日後に行うものとされています。

本来のタイミングで行う初七日法要の準備

前述したように、近年は初七日法要を葬儀当日にあわせて行うことが主流です。しかし、希望すれば本来のタイミングでも、初七日法要を行うことはできます。葬儀当日か、本来のタイミングで初七日法要を行うかは、喪主や遺族の気持ちや、周囲の状況に合わせて決めるといいでしょう。

初七日法要を、本来のタイミングで行う場合のチェックポイント

葬儀当日ではなく、本来のタイミングで初七日法要を行う場合は、改めて会場の準備や僧侶、招待客へのお礼などが必要です。準備が必要な項目を箇条書きにまとめました。
初七日法要を本来のタイミングで行う場合は、準備期間があまりなく慌ただしいですが、漏れがないよう、ひとつずつ確認しながら準備を進めていきましょう。

  • 法要を行う場所を決定し、確保する
  • お布施、会場費、人件費など、全体にかかる費用の確認をする
  • 法要に招待する範囲を決め、出席人数を確認する
  • 法要出席者に渡す引き出物を手配する
  • 法要後に行う会食場所を決定し、予約する
  • 施主あいさつを考える

初七日法要を行う場所を決める

初七日法要の準備は、喪主や施主が中心となって進めましょう。まずは、どこで法要を行うか決めることが第一です。
自宅で行う場合は僧侶を招く必要がありますし、寺院に遺骨を持って訪れるという選択肢もあります。どこで行うかは、地域によっても異なります。迷ったときは、年配の人や寺院に相談してもいいでしょう。

初七日法要に必要な費用を用意する

会場が決まったら、全体の費用がいくらくらいかかるかを確認しましょう。
主に必要なのは、僧侶に渡すお礼であるお布施や、会場費、葬儀社の人件費などが考えられます。
お布施は、僧侶に読経をあげてもらったことに対するお礼で、現金を用意するのが一般的です。もし僧侶が会食まで同席しない場合や、会場まで足を運んでもらう場合は、お膳料やお車代という名目でのお礼も必要です。
会場費や葬儀社の人件費は、葬儀とは別日に行うことから、別途必要になると考えられます。自宅で行う場合の会場費は別として、会場を借りて法要を行う場合は、事前に葬儀社に全体でどのくらい費用を見ておくべきか、確認しましょう。お布施についても、いくらくらい包めばいいか悩んだ場合は、葬儀社に相談してから用意するといいでしょう。

初七日法要に招待する人を決め、出席人数を確認する

初七日法要に招待する人は、親族や友人、知人、勤務先の関係者など、比較的広い範囲の人を招待するのが一般的です。しかし、日を改めて本来のタイミングで行う場合は、あまり時間がないため、親族のみに絞って声をかける場合も多いのが実情です。

初七日法要の出席者に渡す、引き出物を手配する

初七日法要では、出席者に渡す引き出物の準備も必要です。引き出物は、香典返しと同じように、消え物を基本とした品物を用意します。
品物の種類、値段は一律に揃えましょう。引き出物のかけ紙は、のしなし・黒白もしくは銀色の結び切りの水引のタイプを使用します。表書きは「粗供養」や「志」とするのが一般的です。

初七日法要後に開く会食の場所を決め、手配する

招待客の人数が確定したら、会食の場所を決め、会席膳の予約をしましょう。初七日法要では、儀式が終わったあと、精進落としと呼ばれる会席膳を全員で食べるからです。
会食場所は、地域によって日本料理店やホテルを利用する場合もあれば、自宅に仕出し店から配達してもらうケースなど、さまざまです。懇意にしているお店や地域によって頼むお店があれば利用するといいでしょう。
会席膳の相場は、一人3,000~4,000円が目安といわれています。予約をするときは、少し人数に余裕を見て頼んでおくほうがおすすめです。急に人数が増えた場合に慌てずにすむからです。

身内のみの初七日法要では会食の席を設けない場合もある

身内のみが出席する初七日法要では、会食の場を省略するケースも多いようです。会食の席を設けるかどうか悩んだときは、遺族で話し合って決めるといいでしょう。

施主はあいさつを考える

初七日法要では、法要を開始するときと、会食の前後に、施主があいさつをするのが一般的です。それぞれの場面で、どのようなことを話すか、あらかじめ考えておくことも大切です。

法要が終わった後は僧侶にお礼を述べることも忘れずに

あいさつ以外に、法要が終わったあとは僧侶にお礼を伝えることを忘れないようにしましょう。同時に、次の法要のことを相談し、頼んでおくとスムーズです。

初七日法要の服装

男性は略式のブラックスーツ

日を改める場合は男性はブラックスーツがよいとされています。ブラックスーツには、白いシャツを合わせ、ネクタイや靴下、靴は黒でそろえましょう。
もちろん、葬儀当日、初七日法要をあわせて行う場合は、そのままの恰好でかまいません。

女性は黒のスーツやワンピース、アンサンブル

女性の場合も、初七日法要では葬儀のときと同様に、黒のスーツやワンピース、アンサンブルなどを着用します。スカートを着用する場合は、ヒザが隠れる丈のものにしましょう。
ただし夏場は半そででもかまいません。
初七日法要の服装は、葬儀ほど厳密な決まりではないようです。妊娠中の場合は、地味な色・デザインの服であれば問題ありません。

一周忌までは喪服

法要は、初七日法要以外にも何度か行う機会があります。基本的に、遺族の場合は一周忌までは喪服を着るのが一般的です。

仏教における、葬儀後に法要を行うことの意味

故人の霊が無事に極楽浄土へ行けるよう願うこと

仏教の教えによると、人は亡くなってから7週間(49日間)はこの世と冥途との間をさまよっているといわれます。この期間を中陰と呼ぶこともあります。
亡くなった人が、この世と冥途との間にいる間、今回ご紹介した初七日法要のように、節目ごとに私たちは法要を行います。法要を行うのは、故人の霊が無事に極楽浄土へ行けるようにと願うためです。
法要は、地域によって法事や追善供養と呼ばれることもあります。
一般的に法要は、初七日法要のあと、亡くなってから49日後の七七日、つまり四十九日の法要を忌明け法要として行うことが多いです。ですが、地域によっては亡くなった日から14日後の二七日、21日後の三七日と、節目ごとに読経をあげることもあります。

初七日法要は葬儀当日にあわせて行ってもOK

当日に初七日法要を行う場合は葬儀社にもサポートを受けよう

初七日法要は、本来故人が亡くなった日から7日後に行う儀式です。しかし現在は、葬儀当日にあわせて行うケースが多いようです。
法要は、故人を供養する気持ちや、無事に極楽浄土へ行けますようにと願う気持ちが何より大切です。絶対に7日後に改めて行わなければいけない、と考える必要はなく、仕事を抱えている人や、遠方に住んでいる人が多い場合は、葬儀当日に合わせて行ってもいいでしょう。
葬儀当日に行う場合は、担当の葬儀社にサポートを頼むとスムーズです。本来のタイミングで初七日法要を行う場合も、分からないことは葬儀社や周りの人に相談し、準備を進めるといいでしょう。

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