2018.9.27

お焚き上げとは?お焚き上げが持つ意味や手順、費用とは

お焚き上げとは?お焚き上げが持つ意味や手順、費用とは

お焚き上げ、という儀式をご存知でしょうか。
葬儀後、故人の遺品整理を始めたものの、「思い出がある品物を、ごみとして処分するのは気が引ける」と思う人は多いはず。お焚き上げは、故人の遺品を供養し、処分できる方法です。
今回はお焚き上げの意味や手順、費用などについてご紹介します。

お焚き上げの意味や目的

お焚き上げは遺品を焼き、供養する儀式

お焚き上げは、故人の遺品や思い出の品などを、寺院や神社で焼却し、供養する儀式です。「物には魂がこもる」といわれることがありますが、お焚き上げは、火を使って焼くことで魂を浄化し、天に返すという意味があります。

お焚き上げができるもの

故人が使っていた生活道具や葬儀で使用したもの

お焚き上げは、どんなものでも焼却処分できるかいうと、そうではありません。
遺品整理で行う場合は、基本的に故人にゆかりがある品物や、葬儀で使用した仏事品が対象です。

  • 故人が使用していた寝具類、衣類、履物
  • 故人が大切にしていた書物、人形
  • 葬儀で使用した灯篭
  • 葬儀で受け取った弔電、弔辞、香典袋
  • 納骨して空になった骨壺

お焚き上げを控えるべきもの

故人にゆかりがある品物でも、故人が愛用していたものや、特に大切にしていたものは、葬儀の際に棺に入れ、一緒に火葬するほうがベターです。
ほかにも、遺族や親しい間柄の人とで形見分けできそうなものは残すほうがいいですし、特別高価なものは法律で相続の手続きをとるべきです。
ビンや陶器など燃えないものや、プラスチックなど有害物質がでる可能性があるものもお焚き上げできないので注意しましょう。

お焚き上げのタイミング

四十九日や一周忌などの節目を目安に

お焚き上げのタイミングについては、厳密な決まりがないのが実情です。
一般的には、忌明けとなる四十九日の法要を終えたあとや、一周忌や三周忌法要など、節目の法要がすんだあとを目安に行う人が多いようです。いつまでも遺品を残しておくことは、故人の供養を妨げる、魂を迷わせるといった考えもあることが関係しているのかもしれません。
処分するタイミングは、人それぞれ、自分の中で気持ちの整理がついたときに行うといいでしょう。

お焚き上げの依頼先

寺院、神社

お焚き上げは寺院や神社で行われていることが多いです。
懇意にしている寺院や神社があれば、問い合わせるのもひとつです。

遺品整理業者に依頼する

元々菩提寺がない場合や、近くにお焚き上げをしている寺院や神社が見当たらないときは、遺品整理業者を利用する方法があります。遺品を委託し、お焚き上げを代行してくれるサービスを行っている場合があるからです。
ただし、最近は悪質な業者が混じっている場合もあります。申し込む前に宗派・宗旨問わず請け負ってもらえるかや、料金の見積もりを依頼するなど、依頼の際は注意が必要です。
業者によっては、実際にお焚き上げ完了まで見守ることができる場合もあります。本当に供養してもらえるか心配な場合は、最後まで見届けられる業者を選ぶといいでしょう。

依頼先に迷ったときは葬儀社に相談

お焚き上げの依頼先に迷ったときは、葬儀社に相談してみてください。お焚き上げをしている寺院や神社の紹介や、遺品整理業者についてのアドバイスがもらえるかもしれません。

業者に依頼する場合のお焚き上げの手順

お焚き上げの料金の見積もり

お焚き上げを依頼する場合は、先に料金がいくらかかるかを確認しておくほうがベターです。遺品整理業者に依頼する場合は、無料で見積もりをしてくれることが多いですが、念のため見積もりの料金も聞いておきましょう。

お焚き上げする遺品を委託

見積もりに納得したら、サービスに申し込み、お焚き上げしたい遺品を預けます。預けた遺品は、お焚き上げする施設へと運ばれます。

遺品を供養し、焼却する

寺院や神社など、実際にお焚き上げする施設に運ばれた遺品は、お経をあげるなどして供養されます。その後火の中に入れ、焼却して浄化します。

業者によって終了の報告がある場合も

お焚き上げは、寺院や神社では預けた時点で終了する場合が多いですが、業者によっては「終わりました」という報告や、修了証明書の送付が行われるケースがあります。
中には、お焚き上げ時に発生した灰の一部を専用の塚に納め、供養できるケースもあります。遺品までしっかり供養したいなら、焼却後の供養についても相談できる業者を探すほうがいいかもしれません。

お焚き上げにかかる費用

寺院にお焚き上げを依頼する場合は1~3万円が目安

お焚き上げにかかる費用は、依頼する寺院や神社、遺品整理業者によってさまざまです。
一般的に、寺院でのお焚き上げをお願いする場合の相場は、1~3万円といわれています。料金は、お礼の気持ちとして、お布施の名目で渡します。
寺院や神社に依頼する場合は、直接尋ねるか、聞きにくい場合は周囲の人に相談するなどして事前に確認しておくと安心です。
遺品整理業者の場合は、段ボールの個数で料金が変わる場合や、依頼する遺品の種類によって異なることがあります。見積もりのときに明細を確認してみてください。

お焚き上げができないものの処分方法

清め塩をしてから処分する

燃える・燃えないにかかわらず、遺品の中には処分したくてもできないものが出てくるかもしれません。お焚き上げができるものは寺院や神社、業者ごとで違う場合があるからです。
お焚き上げできない日用品は、清め塩をして処分する方法があります。
清め塩とは、処分したい品物を新聞紙などの上に置いて、左、右、左の順番に塩を振りかけることです。清め塩をすることで、お焚き上げ同様、浄化されたことになります。
「お焚き上げは頼めないけど、一般ごみにそのまま出すのも落ち着かない」という場合に行うといいでしょう。

お焚き上げの由来

元々は五穀豊穣を占う儀式

お焚き上げは、神社の庭で庭燎(にわび)を焚くことが由来です。庭燎とは、庭で焚くかがり火、神事や祭場で焚く火のことです。
古来、神事のひとつに、札を燃やして煙の流れでその年の五穀豊穣を占うという儀式がありました。それがいつしか仏教の護摩を焚くことと結びつき、霊を空へと送り出す行事になったといわれています。
神道においてお焚き上げは、火の神の力を借りて故人の愛用していた品物を天へ返すという意味が強いようです。しかし、仏教にはお焚き上げすることで故人のもとへ返す、という意味もあるようです。
どちらにしても、古くから日本では、物には魂が宿ると考える思想があります。お焚き上げは、物に宿った魂に対しても礼を尽くし、浄化してから天へ返す、という儀式と考えられます。

お焚き上げは故人に関わりのある品物を天に返すこと

遺品整理の方法のひとつとして、それぞれのタイミングで行おう

お焚き上げは、故人が残した物をただ処分するだけではなく、物に宿った故人の魂も浄化し、お返しするという意味があります。
遺品をごみとして捨てることには抵抗を感じる方も、お焚き上げをすればきちんと供養したのち、処分することができます。
お焚き上げのタイミングは特に決まっていないので、自分の中で区切りがついた段階で焼却処分するといいでしょう。

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