北茨城市で葬儀・家族葬のできる斎場を探す

北茨城市の斎場・火葬場

茨城県・北茨城市を代表する斎場としては、北茨城市葬祭場、やすらぎ聖苑があげられます。

北茨城市葬祭場は北茨城市が管理運営する公営斎場（火葬場）です。所在地は北茨城市磯原町上相田8番地。交通アクセスは、JR常磐線・磯原駅から車で約10分となっています。敷地内に駐車場はありますが、駐車可能台数に限りがありますので、できる限りタクシー等で来場することをお薦めします。北茨城市葬祭場には火葬施設のほかに告別室、収骨室、待合室などがあり、火葬式であれば斎場内で執り行うことが可能です。なお、通夜・告別式を行う式場等はありませんので、ご葬儀に関しては別の斎場で行うことになります。また、霊安室、ご遺体安置室が備えられていませんので、火葬の当日にご遺体を搬送することとなります。

市営の斎場（火葬場）ということで、死亡者、使用者いずれも北茨城市民の場合の火葬料は6,000円（13歳以上）です。死亡者、使用者のいずれかが市民の場合は17,500円（13歳以上）となります。比較的リーズナブルな金額ですが、北茨城市葬祭場には一日の火葬受付件数は4件までという制限があります（年末年始を除く）。

※北茨城市葬祭場は死亡者、使用者いずれも市外住民であっても利用可能ですが、その場合の火葬料は29,000円（13歳以上）です。

北茨城市葬祭場は北茨城市内にある唯一の火葬場で、利用料金も市民にとってリーズナブルなことから、火葬においてはほとんどの市民が利用している斎場です。しかしながら、火葬は1日4件までという制限があることから、予約するタイミングによっては希望日を押さえることができず、不本意ながら火葬待ちという結果になることがあります。北茨城市葬祭場で火葬を行いたい場合は、ご葬儀の日程を調整しなければいけなくなるでしょう。

やすらぎ聖苑は北茨城市が運営する葬儀式場のみの公営斎場です。所在地は北茨城市磯原町磯原1888-2。交通アクセスは、JR常磐線・磯原駅から車で約10分です。斎場内には式場、控室（浴室完備）、霊安室などがあり、宗旨・宗派不問で利用できます。また、通夜終了後はご遺体に付き添うための宿泊が可能です。

こちらも市営斎場のため、死亡者、使用者いずれも北茨城市民の場合は、通夜、告別式2日間の使用で220,000円となります。死亡者、使用者のいずれかが市民の場合は、265,000円、いずれも市外住民の場合は333,120円です。霊安室に関しては、死亡者、使用者いずれも市民の場合は5,500円、どちらかが市民の場合は6,600円、いずれも市外住民の場合は8,380円となります。なお、館内でお身内の方がご遺体に付き添われる場合は夜間使用となり、別途料金がかかります。

そのほか、北茨城市の住民が利用しやすい斎場・火葬場としては、高萩十王斎場があります。高萩十王斎場は高萩市が運営する公営斎場ですが、北茨城市の方も利用でき、北茨城市の中心地から高萩十王斎場までは約14km、車で20分くらいの距離となっています。ただし、北茨城市の住民が利用する場合の火葬料は40,000円（15歳以上）と、やや高めです。また、高萩十王斎場には通夜・告別式を行う式場がありますが、こちらも市民料金よりも割高になっています。北茨城市の方は火葬のみ北茨城市葬祭場で行い、通夜・告別式に関してはやすらぎ聖苑を利用することをお薦めしますが、混み合っている場合は火葬のみ北茨城市葬祭場で行い、ご葬儀に関しては民間の斎場を利用するという選択肢もあるでしょう。

北茨城市内にあるその他斎場

上記以外で、北茨城市民が利用しやすい主な斎場・火葬場には以下のようなものがあります。

北茨城市とは

北茨城市は茨城県の北東部、最北端に位置する市です。北茨城市は20世紀初頭から炭鉱町として発展し、その繁栄は高度経済成長期まで続いていました。また、太平洋に面する北茨城市には五浦海岸など美しい景勝地が多く、観光業においては隣接する福島県いわき市と連携を取る傾向が強くなっています。現在の主な産業は、鉄鋼・金属関連の工業ですが、昔から漁業が盛んで、あんこうの本場としても知られています。大津・平潟漁港では様々な地魚が水揚げされており、それらを加工したさつま揚げなども北茨城市の特産品です。そのほか、北茨城市出身の著名人には北原白秋、西條八十とともに童謡界の三大詩人と謳われた野口雨情のほか、ミュージシャンの石井竜也、歌手の宮路オサムなどがいます。

厚生労働省が発表している「平成20年～平成24年人口動態保健所・市区町村別統計の概況」によると、北茨城市の総人口は46,846人。年間の死亡者総数は2,964人となっています。

現在の日本は火葬率ほぼ100% と言われており、この年間死亡者2,964人はほぼそのまま北茨城市で1年に行われる火葬の数と考えられます。1日あたりに換算すると、北茨城市では毎日8.1人の方の火葬が行われている計算になります。

1日あたり8.1人というのはそれほど多い数ではありませんが、市内にある火葬場は北茨城市葬祭場のみで、1日4件までという制限があることから予約が集中しているときには希望どおりの日程で火葬を行うことができない可能性があります。不本意なことですが、数日火葬待ちとなることもあるでしょう。お住いの場所から近く、費用的なメリットが大きい北茨城市葬祭場を利用したい場合は、なるべく速やかに葬儀社の担当者へ相談することをおすすめします。

葬儀でよくあるトラブル

国民生活センターは、2015年12月に葬儀サービスに関するレポートを公表しました。

大切な葬儀で料金トラブル発生！－後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと－

このレポートは、近年の「斎場で行う、小規模・廉価な葬儀」へのニーズの高まりを背景に頻発している消費者と葬儀社の間での料金トラブルについて、トラブルの発生理由と、トラブル発生を未然に防ぐための対策について、消費者への周知・注意喚起を目的に公表されました。

レポートによると、葬儀を巡った料金トラブルが発生しやすくなる要因として、下記の3点を上げています。

• 消費者は短時間で様々な判断をしなければならない
• 葬儀社と十分な話し合いができないこともある
• 追加サービスにより請求金額が高額になることがある

葬儀は、親しい方を失ない悲しみに暮れる最中に行われるもの。葬儀の準備はご遺族にとって、どうしても冷静な対応を取りづらいタイミングに行うことになります。非常事態とも言えるような状況の中、故人を悼み、しっかりした葬儀を行いたいと考えるご遺族ほど、請求項目が煩雑になりがちで料金トラブルにも巻き込まれやすいというのは、極めて皮肉な現実です。

葬儀をめぐった料金トラブルは、地域を問わず起こり得ることです。北茨城市にお住まいの方もまた例外ではありません。

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