2020.2.21

終活とは?始めるタイミングと必要な準備

終活とは?始めるタイミングと必要な準備

「終活」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。残りの人生を考えて、終活を始めたいと検討している人もいるでしょう。とはいえ、関心はあっても実際に何から始めたらいいか分からない人もいるはず。そこで今回はこの記事で、終活の目的や一般的に取り組まれることなどについてご紹介します。

終活とは?

 

自分が亡くなった際を想定して準備すること

終活は「自分の人生の終わりのための活動」の略語です。自分の人生を総括し、亡くなった後を考え、葬儀やお墓の準備、財産整理や遺言を準備するなど、身の回りの整理を行うことを意味します。

従来、死んだ後のことを話題にするのは縁起でもないとタブー視される面がありました。ですが、現在は、自分の人生の終わりを見据え、終活を検討する人が増加傾向にあるようです。終活を検討する人が増えたのは、高齢化や生活スタイルの変化、周囲との付き合いの希薄化などにより、亡くなったあと家族や周囲に迷惑をかけたくないと考える人が増えたことも影響していると考えられます。

終活を行うことは、今をよりよく生きるための前向きなきっかけにもなるはずです。自分のこれまでの人生を振り返ることで、どのような死を迎えるか、これからの限られた時間の中で健康に暮らすにはどうすればいいかなど、人生設計を見直すことにもつながるでしょう。

終活で行うこと

エンディングノートを書く

終活の取り掛かりとして行うことが多いのが、エンディングノートを書くことです。エンディングノートは自分の死後、家族や周りの人に自分の情報や希望、意思を伝えるためのノートです。

エンディングノートいっても、正式な規格や、書かなければならない項目は存在しません。一般的には下記の項目を中心にまとめる人が多いですが、何を書いてもかまいません。自分のことについてまとめたり、今までお世話になった人への思いをつづってもいいでしょう。

  • 自分に関すること(生年月日、血液型、本籍地、健康保険証や年金手帳、マイナンバーカードなど重要書類の保管場所)
  • 家族や友人・知人に関すること(家族や親族の名前、葬儀の際知らせてほしい人の名前と連絡先)
  • 介護や延命措置についての希望、意思
  • かかりつけの病院、服薬の内容
  • 財産や資産に関すること
  • 葬儀やお墓についての希望
  • 菩提寺の名前と連絡先
  • 自分史(学歴、職歴、結婚や出産、夫婦の記念日、職場での功績、思い出、特技、趣味など)
  • 家族や友人へのメッセージ
  • 遺言書の有無や保管場所など

エンディングノートをまとめることで、自分の状況を客観的に把握したり、やり残したことや夢を思い出すことなどにつながることも多いです。

ただし、エンディングノートは遺言書と異なり法的効力はないので注意が必要です。死後、自由に開封されますし、遺産相続に使われることもありません。

あくまで、自分が万が一延命治療や臓器提供などが必要になった際、周りの人がどうしたらいいか判断しやすくしたり、亡くなったあと、さまざまな手続きをするのに参考にしてもらうためのものとして考えましょう。

介護を受ける準備

年齢を重ね、身体が動きにくくなったり、寝たきりや認知症などになった場合を想定し、訪問介護やデイサービスの利用、介護施設への入所なども考えるのも終活のひとつです。

いざというときのため、希望する介護の手段や入所したい施設を検討するほか、費用の準備もしておきましょう。施設に入所する場合はまとまった費用が必要になりますし、在宅介護でもリフォーム代がかかる場合もあるからです。親族が遠方にいる場合は、見守り制度や後見人制度を検討するのもひとつです。

また、生命維持が必要な状況になった際の救急措置や延命治療についての希望をまとめたり、臓器提供の意思表示カードについても準備をしておくといいでしょう。

葬儀の準備

終活の一環として葬儀の準備を行う人も多いです。

近年は通夜や告別式を省略し、直接火葬場へ搬送する直葬を選ぶ人も増えていますが、一般的な葬儀や家族葬などを考えている場合は、まとまった費用の準備も必要です。葬儀形式や内容を考えることで、大体どの程度の費用を準備しないといけないかも把握しやすくなるでしょう。

葬儀の準備をするにあたっては、事前に葬儀社に葬儀内容や規模、費用について相談し、生前予約をする方法もあります。生前予約をすることは、残された家族や周囲の人の負担を減らしたり、自分自身の希望も反映しやすくなどのメリットがあります。

ただし、生前予約では信頼できる葬儀社を選ぶことが大切です。例えば料金を先払いする場合は、経営状態が安定している葬儀社を選ぶ必要があるでしょう。万が一依頼した葬儀社が経営破綻してしまったら、葬儀を行うことはもちろん、払い戻しすらできなくなるかもしれないからです。

後から葬儀内容の変更や解約ができる葬儀社を選ぶことも大切です。時間が経てば、自分自身はもちろん、残された家族も葬儀に対する考え方が変わることや、別の葬儀プランに魅力を感じる可能性もあるからです。

葬儀社選びでは、料金だけを見て安易に選ぶことも避けたほうが無難です。最近は手ごろなパックプランを用意している葬儀社も多いですが、中には希望の葬儀内容にするには、追加料金が必要になる場合もあるからです。

数多くある葬儀社の中から信頼できる葬儀社を選ぶためにも、口コミや評判、実績など、細かく確認して慎重に選びましょう。

写真(遺影)を撮っておく

終活で葬儀の準備をする際は、遺影に使えるように写真を撮る人も多いです。最近は故人の雰囲気が伝わりやすい写真を選ぶケースも増えているので、普段から写真を撮り、納得いくものを準備するといいでしょう。写真は世代を越えて残るものでもあります。自分らしい写真をたくさん残すことも、家族にとって思い出の一つになるでしょう。

菩提寺と連絡を取る

葬儀に関連することとして、菩提寺がある場合は連絡を取っておくほうがベターです。葬儀を宗教儀礼に基づいて行う場合はもちろん、無宗教式や直葬を行う場合なども一言相談しておくほうがいいからです。戒名や、菩提寺に納骨する場合の手続きや費用などについても相談しておきましょう。

お墓の準備

終活では葬儀とともに、墓地や墓石の購入をするケースも多いです。

墓地には公営・民営の墓地や寺院墓地などの種類があります。墓地によっては、宗教・宗派の制限がある場合もあるので、申し込み前に確認しましょう。環境や年間管理費・墓地使用料などの費用だけでなく、立地や交通アクセスなどお参りしてくれる人の都合も考慮して決めることも大切です。

墓石については石材店と相談しながら納得いく価格やデザインのものを選ぶのが一般的です。

ただ、最近はお墓の継承者がいない場合や、子供たちに負担をかけたくない人も多く、納骨堂や樹木葬、あるいは散骨など、継承者不要になりやすい埋葬方法を検討する人も増えています。

仏壇の準備

お墓とともに仏壇を準備するのも終活のひとつです。最近はマンションやアパートなど生活スタイルに合う小型の仏壇や、モダンなデザインの仏壇もあります。仏壇の選び方に明確な決まりはありませんが、宗派によってはよく選ばれる種類があるかもしれません。菩提寺があれば確認するといいでしょう。

身の回りの整理をする

終活では、身の回りの整理を行うのも主な取り組みのひとつです。整理することで、自分自身快適に過ごせるだけでなく、自分の死後、重要書類の保管場所をわかりやすくしたり、遺品整理の手間を省くことにもつながります。

身の回りを整理するときのポイントは、できる範囲から少しずつ物を整理することです。一気に行うのは難しいので、今日は書類、終わったら本というように負担にならない程度で進めていきましょう。
絶対に残したいもの以外処分する気持ちで行うと、作業しやすくなることが多いです。

インターネット上の登録情報やパスワードなど、家族でも把握しづらい部分も整理したり、ノートなどにまとめておくのがおすすめです。

財産の整理をする

身の回りの整理を行う際は財産の整理もしておきましょう。例えば預貯金や年金、各資産について一覧表を作ったり、保険の見直し、投資の組み換えを行うなどです。相続する人が困らないよう、一覧表には借金や貸しているお金もまとめておきましょう。財産は変動するものなので、定期的に見直し、整理をすることも大切です。

  • 預貯金について(銀行名や口座番号)
  • 基礎年金番号
  • 不動産
  • 有価証券や金融資産
  • 骨とう品や貴金属
  • 公共料金などの引き落とし情報
  • 各種加入保険
  • 借入金やローン、貸金など

ただし、暗証番号やクレジットカードの番号は、万が一メモを紛失したりエンディングノートを悪意のある第三者に見られた場合、悪用される恐れがあります。どのようなカードを持っているかはまとめても、番号までは書かないほうがいいかもしれません。

遺言書を書く

相続時のトラブルを避け、より明確に自分の希望を示し、スムーズに遺産の相続を行うためにも、終活で遺言書を書くことも大切です。

遺言書の種類は自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言など、いくつか種類があります。エンディングノートと異なり、それぞれ法的効力を持ちます。

ただし、遺言書は書式や作成方法、内容や開封方法など細かく規定があり、指定の形式以外で書かれたものは法的に無効となるので注意が必要です。正しい書式の遺言書を用意するためにも、専門家に相談するほうがいいでしょう。

また、遺言書はエンディングノートと異なり、死後に効力が生まれるものなので、医療や介護など、生前の情報や希望を記載することはできません。

終活を始めるタイミングは?

いつから始めてもOK

終活はいつから始めてもかまいません。老後をどうするか考えたときに始めてもいいですし、若い人でも今から準備しておきたいと考えたタイミングでスタートしていいでしょう。始める時期に早すぎるということはないからです。

焦らずゆっくり取り組むのがベター

終活は人生の終わりに自分が後悔しないためにするものです。絶対にしなければならないことも、決まりもありません。

とはいえ、自分の人生や死と真剣に向き合うあまり、気持ちがネガティブになったり「完璧に準備しなければならない」とストレスになるのは本末転倒です。

残された人生を楽しむために、ライフプランをもう一度考える気持ちで、焦らずゆっくり取り組みましょう。

終活は自分の人生を振り返り整理すること

 

今を前向きに生きることにもつながる活動

終活はエンディングノートをまとめたり、葬儀やお墓の準備、身の回りの整理をすることで、自分の人生を振り返ることです。
身の回りを整理することで、万が一のとき自分の意思や希望を家族や周囲に伝えることや、遺産相続のトラブルを防ぐこともできるでしょう。
自分自身の人生を振り返ることで、限りある時間を前向きに生きることにもつながる活動となるはずです。

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