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2017.12.27

仏壇の選び方|仏壇の素材・種類や選ぶときのポイント

仏壇の選び方|仏壇の素材・種類や選ぶときのポイント

仏壇を用意するタイミングは、身内が亡くなったときや、出産や引っ越しなど住環境の変化があったときなど、人それぞれです。仏壇の目的も、ご本尊を祀ることなので、購入のタイミングに決まりはありません。いつでも、たとえば思い立ったから購入してもかまわないものなのです。
とはいえ、はじめて仏壇を購入するとなると、仏壇の素材や種類の多さに、どう選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。ぜひ仏壇の選び方のポイントを知っておきましょう。

仏壇を選ぶときのポイント

仏壇を購入するときは、いくつか意識したいポイントがあります。選ぶときの参考にしてみてください。

仏壇選びのポイント

  • 予算
  • 仏壇を置く場所
  • 実物を見る

予算を決める

仏具のことも考えて総合的に判断する

仏壇を買うとなると、ある程度まとまった費用が必要です。あらかじめ予算を立てておきましょう。
仏壇は、素材や製造工程によって品質や値段が大きく異なります。10万円までで購入できるシンプルでコンパクトな仏壇もあれば、300万円以上する高級仏壇もあります。一般的には、値段が高いほど、長く使えるものが多いといわれていますが、価値観は人それぞれです。
「仏壇を買うなら最低〇〇円」といった決まりはないので、自分の気持ちや、家族とも相談して決めましょう。
予算を考える上で注意したいのは、仏壇を購入するときは仏具もセットで必要になることです。仏具を購入する分も考えた上で、仏壇の予算を検討しましょう。
購入するときも、仏壇・仏具店によって、表示価格が仏壇だけの金額を示す場合と、仏具込みの場合とがあるので注意しましょう。

仏壇の種類、大きさ、素材を選ぶ

仏壇を置く場所から考える

予算を決めたら、仏壇の種類や大きさ、素材について検討しましょう。

仏壇の種類(素材)

  • 伝統型仏壇(唐木仏壇・金仏壇)
  • 家具調仏壇

仏壇の大きさ

  • 重ね型仏壇
  • 地袋型仏壇
  • 上置き仏壇
  • ミニ仏壇

仏壇は大きく分けて伝統的なデザインの仏壇と、家具調の仏壇とがあります。それぞれの大きさは、安置する場所や、スペースに対応したものが作られていて、使われている素材も多岐にわたります。
予算に合うものの中から候補を選びつつ、仏壇を購入したら家の中のどこに置くか、その部屋が和室か洋室か、置く場所のスペースがどの程度あるかを考えてみてください。置く部屋とスペースを考えるだけでも、仏壇選びが少し前進するはずです。

仏壇の種類(1)伝統型仏壇

伝統型仏壇は、一般的にイメージする仏壇と考えていいでしょう。仏間に置きたいなら、ぴったりの仏壇です。
ご本尊を本来の形で祀ることができるので、宗派の教えに沿ってきちんとした形で祀りたいという人や、信仰心が篤い人にも適しています。
伝統型仏壇には、唐木仏壇や金仏壇といった種類があります。

唐木仏壇

紫檀、黒檀などの唐木や、ケヤキや桑、桜といった国産銘木を使い、木目を生かしてつくる仏壇 です。宗派による形の違いはありませんが、東京はシンプル、大阪では内部に三方金の飾りがあるなど、地域差が多少あります。ほかに、関東仏壇と呼ばれる、伝統的な和家具のスタイルもあります。

金仏壇

ひのきやスギなどの木材に漆を塗り、金箔や金粉で仕上げた豪華な仏壇です。塗り仏壇とも呼ばれます。金箔や金粉を使う分、唐木仏壇に比べると値段は高くなります。
金仏壇は、宗派によって形や内部のつくりが変わります。仏壇が、各宗派の本山寺院の本堂(内陣)を表すからです。
加賀蒔絵をふんだんに用いた金沢仏壇や、台の部分が高い名古屋仏壇など、産地によっても特徴が異なります。

仏壇の種類(2)家具調仏壇

家具調仏壇は、現代のライフスタイルに合わせた、モダンなデザインの仏壇です。さまざまなデザイン・スタイルがありますが、全体的にすっきりしているのが特徴です。明るい色調のものもあり、インテリアの一部として、室内になじみやすいものも多いです。
最近は、虫がつかず、価格も手ごろな合板、アルミニウム、プラスチックなどを使用したものも普及しています。応用しやすい家具調仏壇の利点を生かして、伝統的な唐木仏壇でも、家具調仏壇に近い形状のものが登場しています。
和室・洋室や、家の間取りを問わず、自由に選びやすい仏壇といえます。

仏壇の大きさ(1)重ね型仏壇

台付き仏壇とも呼ばれる、オーソドックスなタイプの仏壇です。仏間や床の間、畳の上など、ある程度スペースがあるところに仏壇を置く場合におすすめの種類です。お参りするときは座って礼拝します。
一間仏壇と半間仏壇とがあるので、間口の大きさに合わせてサイズを選びましょう。一間は約1.8mです。一般的には、高さ135~175㎝前後の半間仏壇が主流のようです。

仏壇の大きさ(2)地袋型仏壇

地袋型仏壇は、重ね型仏壇を省略した形の仏壇です。地袋とは、床面に接してつくられた低い戸棚のことです。
仏壇を置く場所が、地袋の上や、仏間の戸棚の上のスペースになる場合、高さ100~140㎝程度の仏壇を探している場合などに適した種類です。

仏壇の大きさ(3)上置き仏壇

上置き仏壇は、家具や棚の上に置く、高さ35~90㎝程度の仏壇です。地袋型仏壇より小さめのサイズなので、仏壇を置くスペースが小さいときに適した仏壇です。
棚やタンスなどの家具の上に安置します。
日々のお参りは、置く場所の高さに合わせて、立って行う場合と座って行う場合とがあります。上置き仏壇も、重ね型仏壇を省略した形の仏壇です。

仏壇の大きさ(4)ミニ仏壇

上置き仏壇よりももっと小さいサイズの仏壇がミニ仏壇です。ミニ仏壇の中には、壁に掛けられるタイプや、家具と一体型になった仏壇、写真立てのような仏壇などさまざまな種類があります。
マンションやアパートに住んでいて仏壇を置くスペースがない場合や、インテリアの一部として置きたい人に適した種類の仏壇です。

仏壇を見に行く

何軒か仏壇店を回ろう

予算や、仏壇の種類を検討するときは、同時に広告やインターネットでも情報を集めましょう。インターネットで仏壇を購入する方法もありますが、できれば事前に仏壇・仏具店に足を運ぶことをおすすめします。実物を見て、触った仏壇のほうが、仏壇のイメージをつかみやすく、失敗も少ないからです。
仏壇・仏具店は、一軒ではなく、何軒か回るほうがベターです。お店によって、商品である仏壇を含め、店内の手入れが行き届いているかや、対応や雰囲気は異なります。
アフターサービスまで保証されるような、しっかりと相談に乗ってくれるスタッフで、仏壇の材質や品質について詳しい説明がある仏壇・仏具店を選びましょう。

つくりに問題がないか確認を

実物を見て購入する場合は、問題がないかチェックをしましょう。木目調シートを使用した仏壇の場合は、剥がれかけている部分がないか内側までチェックしてみてください。

チェックしたいポイント

・傷がないか

・作りがしっかりしているか

・扉の開閉がスムーズか

・全体を見たときに、木材の色が揃っているか

・色に間違いがないか

仏壇選びの注意点

宗旨・宗派ごとの明確な決まりはないが・・・

仏壇選びをする際、基本的に宗旨・宗派によって「これ!」といった決まりはありません。
ですが、一般的に浄土真宗の場合は金仏壇、ほかの宗派では唐木仏壇を選ぶことが多いです。金仏壇は浄土真宗内でも西本願寺派、東本願寺派、高田派の各派ごとに様式が決まっていることと、昔から用いられてきた仏壇であるため、今も選ぶ人が多いのだそうです。
一方で、唐木仏壇は宗派で形が決まっていないので、浄土真宗以外で用いる人が多いといわれています。ほかにも、地域によっては、家の宗派に合わせて仏壇を選ぶ、というところもあります。
基本的には仏壇選びにルールがなく、浄土真宗の人が唐木仏壇を選んではいけないという決まりも、浄土真宗以外の人が金仏壇を置いてはいけないという決まりもありません。しかし、不安な場合は家族と話し合うだけでなく、菩提寺や仏壇・仏具店など専門の人に相談して、ベストな仏壇を選びましょう

神棚とは向かい合わせに置かない

自宅に神棚も安置している場合は、仏壇を置くときに向かい合わせにならないよう注意しましょう。
立って拝む場合は、あまり高すぎる場所におかず、家族が拝める位置に置きましょう。

仏壇を選ぶときはイメージや自宅の間取りに合うものを

何軒か仏壇・仏具店を回り、ベストなところで購入しよう

仏壇には、伝統的な仏壇からモダンなデザインまでさまざまな種類があります。選ぶときは、予算とともに、どこに置くか、スペースがどの程度あるかということと、どんな風に仏壇を置きたいかを検討しましょう。新しく家を建てる場合や、増改築するときに仏壇を購入する場合は、あらかじめ仏壇を置くスペースのことも考えて設計するのもひとつです。
購入するときは、できるだけ実物を見て、大きさや素材を確認し、イメージに合うものを選ぶことが大切です。購入したあとも、修理などで仏壇・仏具店にお世話になるかもしれません。できれば複数軒回って、信頼できる仏壇・仏具店を見つけましょう。

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