2017.12.21

仏壇とは?仏壇の購入時期と祀り方

仏壇とは?仏壇の購入時期と祀り方

仏壇というと、位牌を安置するもの、鈴を鳴らしてご先祖さまに手を合わせるものといったイメージが一般的です。確かに仏壇の役割のひとつですが、ほかの目的もあるようです。
今回は仏壇が本来持っている意味とともに、新たに購入する場合の購入時期や、祀り方についてご紹介します。

仏壇はご本尊を祀るもの

仏壇自体が浄土を表している

仏壇の本来持つ役割は、信仰している宗派のご本尊を祀るためのものです。ご本尊は宗派ごとに仏様や菩薩様を祀っています。ご本尊がいらっしゃるということで、仏壇自体が浄土を表していることになります。
仏壇に手を合わせることは、ご本尊に感謝の気持ちをささげるという意味があります。

日々手を合わせることが供養にもなる

浄土を表している、と考えると、なんとなくかしこまってしまうかもしれませんが、堅苦しく感じる必要はありません。冒頭に書いたとおり、仏壇は位牌を安置することもできるので、手を合わせればご本尊への感謝とともに、ご先祖様にもお祈りすることができます。日常的に故人を供養することができ、心の安定を得られることも、仏壇を置く目的のひとつです。

仏壇を購入する時期

仏壇を購入するタイミングには、明確な決まりがありませんが、代々の仏壇がない場合は、折を見て購入する人が多いです。
一般的には仏事に合わせて購入する人と、自分たちのタイミングで購入する人とに分かれるようです。

新仏が出たときに購入する

仏事に合わせて購入する場合は、家の中で初めて不幸があり、新仏が出たときがタイミングとなることが一般的です。
四十九日の忌明け法要や、百箇日、一周忌法要の時期など、節目の法要まで終わって一息つくタイミングで検討するといいでしょう。

家の新築や改築などのタイミングで購入する

仏壇は、仏事とは関係なく購入してもかまわないため、自分たちの節目となるタイミングで購入する人も多いです。例えば、家の新築や改築などに合わせるなどです。もちろん、思い立った時に購入という形でもかまいません。

神式の場合は五十日祭までに準備することが多い

神道では、死者は家の守護神となり、子孫を守るといわれています。そんな故人の霊を祀るために、神道を信仰している人は、五十日祭までに、御霊舎(みたまや)と霊璽、神鏡を準備するのが一般的です。
御霊舎は仏壇、霊璽は位牌にあたるもので、神境は先祖の霊が宿るとされる神具です。
神道というと神棚、というイメージがあるかもしれませんが、神棚は天照大神や氏神など、神様を祀るものです。死者を祀るものではないので注意しましょう。

仏壇の祀り方

仏壇を購入したら開眼供養をする

仏壇はそのまま置いておいても、ただの箱や入れ物にすぎません。購入したら、ご本尊と位牌のほか、仏具をそろえて、開眼供養を行いましょう。開眼供養は入仏式や魂入れとも呼ばれます。
四十九日や百箇日法要などに合わせて仏壇を購入した場合は、法要と同じ日に開眼供養を行い、続けて法要を行うのが一般的です。法要を寺院で行う場合は、ご本尊と位牌を持参すれば開眼供養をしてもらえます。帰宅後、仏壇に安置して、お線香をあげるといいでしょう。
仏壇を置く場所は、手を合わせるときに、ご本尊が目線の高さよりやや高くなるところに置きます。座って行うか、立って行うかによって高さは調節しますが、あまり高すぎないようにするのが基本です。

開眼供養とは

開眼供養は、仏壇を新調したとき、僧侶を招いて読経をすることです。仏壇以外にお墓や位牌を購入した際も行います。
「開眼」とは、本来、「仏像の目を開く」という意味があります。作り物の仏像に目を描くと、魂が入るといわれることから、供養を行うことで、ご本尊を聖なるもの、霊験が宿った仏様にするという目的があります。

日々手を合わせ、手入れをする

仏壇はただ位牌を安置するものではなく、ご本尊やご先祖様に祈りをささげるためのものです。日々手を合わせることで、無事に暮らせることを感謝し、故人の供養にもなります。
礼拝の仕方は宗派によって異なるので、菩提寺や葬儀社、仏壇・仏具店などに確認するといいでしょう。
ほかにも、お線香をあげ、手を合わせるだけでなく、お線香の灰の掃除や、生花の取り換えなども日々の手入れもこまめに行いましょう。お客様からの頂き物は先に仏壇にお供えする、帰宅したら手を合わせるなどといったことにも、気を配ります。

神式もお祓いをしてから祀る

神式の場合も、御霊舎を準備したら、まず神社でお祓いをしてもらいます。お祓いが終わったら霊璽と神鏡を納め、仏式と同じように毎日拝礼を行うといいでしょう。
御霊舎を祀る場所は、居間のような家族が身近に感じられるところに置くのが一般的です。神棚と一緒の部屋に置く場合は、神棚と御霊舎が向き合わないようにすることと、御霊舎のほうが低い位置になるように置きます。
御霊舎を置くときは南向きか東向きが一般的で、仏壇と違い、立ったとき目線より上になるように取り付けます。

キリスト教はミサや日々の祈りを

キリスト教の場合は、教会でのミサや、自宅で朝晩祈りをささげることが一般的で、必ず仏壇を置くという決まりや習慣はないようです。仏式の仏壇にあたる、家庭祭壇や家具調祭壇はありますが、位牌や香炉、燭台など、何を置くか、配置をどうするか、祀り方は基本的に自由です。祭壇を設けず、タンスの上に遺影や花瓶などを飾るだけでもかまわないようです。

仏壇を置くときの注意点

仏壇にはさまざまな大きさや、タイプがあります。
用意するときは、自宅の間取りと合わせて、間違った配置にならないよう、仏壇・仏具店に相談することをおすすめします。

神棚と向かい合わせにならないように

自宅に神棚を安置している場合は、仏壇を置くときに向かい合わせにならないよう注意しましょう。

北向きや湿気、直射日光を避ける

仏壇は北向きにならないように置くのが一般的です。ほかにも、湿気がある場所や、直射日光のあたるところは避けるようにしましょう。

宗派ごとに祀り方が異なる

仏壇を設置後、ご本尊や位牌などを置きますが、宗派によって用意する仏具や、置き場所が異なるので注意しましょう。仏壇・仏具店に相談し、間違いがないようにしましょう。

仏壇の歴史

権力者たちが持仏堂をたてたのが始まり

仏壇の歴史は7世紀末、天武天皇の時代のころから始まったといわれています。この頃はまだ、仏壇は一般的なものではなく、権力者たちが自分たちの敷地内に建てた持仏堂が、仏壇の役割を果たしていたようです。仏教自体が厳しい戒律を守り、経典を学んだ人や、功徳を積んだ人だけの存在だったことも一因に考えられます。
その後時代が流れ、法然や親鸞、日蓮らによる鎌倉新仏教の時代が訪れ、一般の人々にも仏教が根付いていきます。中国からも、儒教の祭具として使われていた位牌が伝わりました。
室町時代から戦乱の世にかけて、仏壇は一部の人たちの中で、家の中へと移ります。それぞれの家庭に仏間ができ、床の間に仏壇を祀り、仏画を掛けるようになりました。

江戸時代から一般に普及する

庶民の間にも仏壇が広まったのは、江戸時代以降といわれています。
キリシタン禁制が徹底されたことと、全ての人が寺院の檀家となり、葬儀も寺院で行われるようになったことが、仏壇の普及のきっかけとなったようです。
仏壇が一般的になったことで、江戸時代から明治・大正時代にかけて、さまざまな仏壇が登場します。浄土真宗のような豪華な金仏壇や、紫檀や黒檀を用いた唐木仏壇が作られ、職人の技が光る工芸品へと変化しました。

新しいスタイルの仏壇も登場

細かな細工が施され、工芸品としての価値も高まった仏壇ですが、戦後から現在にかけて核家族化や少子化が進み、製造量が減っているのが実情です。
一方で、時代に合わせ、宗教に問わられない仏壇や、スタイリッシュな仏壇、引っ越しのときにも持ち運べる大きさの仏壇など、新しいスタイルの仏壇も登場しています。
これまでは代々家を守る人がいて、仏壇も受け継がれることが一般的でしたが、生活スタイルの変化に合わせて、仏壇も変化しているようです。
仏壇がなくても祈り、感謝することはできます。ですが、たとえ置かないにしても、訪問者に手を合わせてもらうことや、自分たちが故人を偲べるよう、何らかの形でスペースを作りたいものです。

仏壇は日々手を合わせ、感謝するもの

購入時は仏壇・仏具店に相談しよう

仏壇は、ご本尊に感謝の気持ちをささげるためのもので、位牌を安置することにより、故人の供養もできるものです。
仏壇を購入するタイミングに決まりはありませんが、宗派ごとに仏具の種類、配置が異なります。大きさや置く場所も合わせて、間違いがないよう、仏壇・仏具店に相談することをおすすめします。

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