川崎市で葬儀・家族葬のできる斎場を探す

川崎市の斎場・火葬場

神奈川県・川崎市の代表的な斎場・火葬場としては、かわさき南部斎苑とかわさき北部斎苑があげられます。

まず、かわさき南部斎苑をご紹介すると、所在地は川崎市川崎区夜光3丁目2番7号で、交通アクセスは、JR川崎駅東口からバス利用となります。川崎市が運営する公営斎場ですが、市外住民も利用可能です。施設の概要は、火葬炉12炉・休憩室9室・斎場（式場）4室（200人用1室、100人用1室、50人用2室）・霊安室1室となっています。2004年に完成した建物は近代的なデザインで、石造りのシンプルな外観ながら美しさを感じさせます。館内に関しても華美な部分はありませんが、機能性の高いつくりとなっています。駐車場は116台分用意されています。

続いて、かわさき北部斎苑をご紹介します。こちらも南部斎苑と同じく川崎市が運営する公営斎場です。2004年にかわさき南部斎苑が開設されるまで市内唯一の斎場だったためかつては｢川崎市立葬斎場｣と称していました。所在地は川崎市高津区下作延6丁目18番1号で、交通アクセスは、南武線・津田山駅から徒歩7分となっています。1932年4月30日に開設されてから現在まで、川崎市民のための公営斎場として役立てられてきました。1985年には改築が行われています。火葬炉は16基あり、2017年に全基入れ替えが行われています。そのほかの設備は、休憩室9室・斎場（式場）2室（200人用1室、100人用1室）・霊安室1室などとなっています。かわさき北部斎苑は駐車場が少ないため、原則としてご葬家のみの利用となります。その名のとおり、かわさき南部斎苑は川崎市の南部エリアの住民、かわさき北部斎苑は川崎市の北部エリアの住民が利用することが多いようです。

南部聖苑、北部聖苑の利用料金を見ると、火葬料（12歳以上）は市内居住者は4,500円となっています。市外の方は60,000円で、南部斎苑、北部斎苑共通です。斎場は、南部斎苑の場合、第1斎場80,000円、第2斎場40,000円、第3・4斎場20,000円となっています。北部斎苑の場合、第１式場60,000円、第2式場30,000円です。いずれも市外の方が利用する場合料金はこれより割高となります。

川崎市は、市内居住者料金の対象の拡充を行っています。これまで、市内に居住していた方が介護等やむを得ない理由で市外の介護保険施設等に入所したのちに亡くなられて、川崎市の葬祭場で葬儀を行う場合、市外居住者料金を徴収していましたが、平成28年4月1日から、市内居住のご遺族等の減免手続きによって市内居住者料金を適用することとなりました。

そのほか、川崎市の近くには民営斎場の日華斎場・多磨葬祭場があります。交通アクセスは京王線・東府中駅、ＪＲ中央線・武蔵小金井駅からバス利用、もしくは西武多摩川線・多磨霊園駅から徒歩10分となっています。川崎市の中心地からは約8.8㎞の距離です。民営斎場のためどなたでも利用可能で、通夜からご葬儀にかけて一貫して行える総合斎場です。火葬料金は、特別殯館165,000円、特別室105,000円、最上等59,000円と等級ごとに異なります。式場の利用料金は、思親殿・2階お清め室が合計410,400円、行華殿（松・竹）・2階お清め室が合計248,400円となります。民営斎場のため費用はやや割高ですが、豪華さという面ではこちらの方が上回っているようです。

川崎市内にあるその他斎場

かわさき南部斎苑、北部斎苑以外で、川崎市民が利用しやすい主な斎場・火葬場には以下のようなものがあります。

川崎市とは

川崎市は、神奈川県の北東部にある政令指定都市です。面積は政令指定都市のなかで最も小さいのですが、人口は平成29年時点で150万人を超えています。また、財政状が良い自治体としても知られています。地理的には、神奈川県の最東端に位置し、多摩川を挟んで東京都と接しています。江戸時代から栄えていた土地ですが、東京のベッドタウンとしての役割を担っており、鉄道路線ごとに沿線地域圏を形成しています。ただし、登戸駅、新百合ヶ丘駅などがある北部エリアと川崎駅がある南部エリアでは街の雰囲気も大きく異なり、地域の統一感はあまりありません。小田急線沿線の住民は新宿に出ることが多く、川崎駅周辺の商業施設を利用することは珍しく、東急東横線沿線を境にして南北が分かれているようです。川崎駅周辺や臨海部には工業地帯が広がっていますが、北部エリアは住宅地が多く、現在もところどころに農地も残っています。市の人口の推移を見ると、平成29年の時点でも増加傾向を維持しており、今後も緩やかながら増え続けると予想されています。市内には多くの商業施設、スポーツ施設などが存在していますが、川崎大師・稲毛神社・天照皇大神など歴史を感じる名所・旧跡も多数あります。かつては公害に悩まされた環境面も現在は改善され、とても暮らしやすい街になっています。

厚生労働省が発表している「平成20年～平成24年人口動態保健所・市区町村別統計の概況」によると、川崎市の総人口は1,398,621人。年間の死亡者総数は46,136人となっています。

現在の日本は火葬率ほぼ100% と言われており、この年間死亡者46,136人はほぼそのまま川崎市で1年に行われる火葬の数と考えられます。1日あたりに換算すると、川崎市では毎日126.4人の方の火葬が行われている計算になります。

川崎市の死亡者数は神奈川県のなかで2番目となる多さで、１日あたり126.4人の方の火葬が行われているというのは相当多い数です。冒頭でご紹介した2つの公営斎場を合わせると火葬炉の数は28基になるのですが、1日あたりの火葬件数を見ると充分とは言えません。また、市外の方も利用可能なため、日程によっては予約が集中することも考えられます。公営斎場を活用し、費用を抑えながらも納得できるご葬儀を行うためには、出来る限り早い段階で葬儀社の担当者へ相談することをお勧めいたします。

葬儀でよくあるトラブル

国民生活センターは、2015年12月に葬儀サービスに関するレポートを公表しました。

大切な葬儀で料金トラブル発生！－後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと－

このレポートは、近年の「斎場で行う、小規模・廉価な葬儀」へのニーズの高まりを背景に頻発している消費者と葬儀社の間での料金トラブルについて、トラブルの発生理由と、トラブル発生を未然に防ぐための対策について、消費者への周知・注意喚起を目的に公表されました。

レポートによると、葬儀を巡った料金トラブルが発生しやすくなる要因として、下記の3点を上げています。

• 消費者は短時間で様々な判断をしなければならない
• 葬儀社と十分な話し合いができないこともある
• 追加サービスにより請求金額が高額になることがある

葬儀は、親しい方を失ない悲しみに暮れる最中に行われるもの。葬儀の準備はご遺族にとって、どうしても冷静な対応を取りづらいタイミングに行うことになります。非常事態とも言えるような状況の中、故人を悼み、しっかりした葬儀を行いたいと考えるご遺族ほど、請求項目が煩雑になりがちで料金トラブルにも巻き込まれやすいというのは、極めて皮肉な現実です。

葬儀をめぐった料金トラブルは、地域を問わず起こり得ることです。川崎市にお住まいの方もまた例外ではありません。

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