2018.4.3

葬儀の前にすべきことまとめ

葬儀の前にすべきことまとめ

喪主や遺族として葬儀を行うとなると、さまざまな準備が必要です。
今回は、危篤状態になったときから葬儀がはじまるまでに必要な準備を、項目ごとにまとめました。
準備することはたくさんありますが、慌てる必要はありません。ひとつずつ確認していきましょう。

葬儀の前にすることリスト

まずはどんなことをする必要があるのかリストで確認しましょう。大まかに分けると、危篤状たちになったときと、臨終の宣告を受けてから行うこと、実際の葬儀の準備で必要なことと、段階があります。

危篤状態になったとき

  1. 会わせたい人に連絡する
  2. 本人の口座から預貯金をおろす

臨終の宣告後に行うこと

  1. 葬儀社を探す
  2. 末期の水を取る
  3. エンゼルケアを行う
  4. 死亡診断書の受け取り
  5. ご遺体の仮安置
  6. ご遺体の搬送
  7. ご遺体の安置・枕飾り

葬儀までに準備すること

  1. 喪主を決める
  2. 世話役を決める
  3. 葬儀について故人の遺志があるか確認する
  4. 葬儀の内容について話し合う
  5. 葬儀社を決める
  6. 葬儀社の見積もりを確認
  7. 遺影を準備
  8. 死亡届提出、火葬許可証申請
  9. 僧侶に依頼
  10. 参列者に日程を知らせる
  11. 葬儀の手伝いを依頼する
  12. 弔辞の依頼
  13. 供花や供物、弔電の整理
  14. 会葬礼状、返礼品の手配
  15. 料理や茶菓子の手配
  16. 火葬場への同行者数を確認
  17. お布施の準備
  18. 納棺

危篤状態になったとき

(1)会わせたい人に連絡する

自宅や病院などで、医師から危篤を告げられたら、家族や親族、親しい友人などに連絡しましょう。
本人がエンディングノートを作っている場合は、最期に会いたい人についてノートに書いていることがあります。確認して、連絡が必要な人には全員に伝えましょう。連絡は、電話で行うのが一般的です。

(2)預貯金をおろす

本人の死亡後、本人名義の銀行口座は凍結します。葬儀費用を本人の預貯金から工面する予定であれば、早めに現金をおろしておきましょう。

(3)葬儀社を探す

状態によっては、すぐに葬儀を行うことになるかもしれません。まだ葬儀社を決めていない場合は、探し始めましょう。葬儀社の良し悪しは、会社の規模の大小で決まるとは限りません。短時間で探すことは難しいかもしれませんが、スタッフと話してみたときの印象や、これまでの実績なども考慮して検討しましょう。

危篤状態になったときは、快復を信じつつもお別れを覚悟し、亡くなったあとのことも考えて、行動を開始しましょう。
大切な人が危険な状態にあると思うと動揺して当たり前です。ですが、まずは深呼吸をして、なるべく落ち着いて対応することを第一にしましょう。何より、本人との時間を、悔いが残らないように過ごしてください。

臨終の宣告後、葬儀までに行うこと

(4)末期の水を取る

医師から臨終を宣告されたら、末期の水を取ります。ただし、ただし、カトリック派では行わないことがあります。
末期の水は、故人とのお別れの儀式のひとつです。「死に水」ともいいます。茶碗に水を入れ、割り箸に脱脂綿やガーゼなどをつけてから水を含ませ、故人の唇を軽く湿らせましょう。

(5)ご遺体のエンゼルケア

エンゼルケアは、ご遺体を清め、身支度を整えることです。
まずアルコールを使って、全身を拭き清める、清拭を行います。地域によっては、清拭ではなく、湯かんを行うこともあります。清拭や湯かんが終わったあとは、ご遺体の鼻や口、耳、肛門から体液が出ないよう、脱脂綿をつめ、死装束に着替えさせます。
死装束は浴衣を用意するのが一般的ですが、浄土真宗や地域によっては、洋服やドレスに着替えさせることもあります。着替えが終わったら髪を整えたり、髭を剃る、化粧をするなどして、ご遺体に死化粧を施します。死化粧はエンゼルメイクと呼ばれることもあります。

(6)死亡診断書の受け取り

死亡診断書は、死亡の事実を証明する書類です。死亡診断書がないと、死亡届を出すことができません。ご遺体の搬送時にも必要なので、それまでに必ず病院から受け取り、提出まで大切に保管しましょう。

(7)ご遺体の仮安置

現在の日本では、8割以上の人が病院で最期を迎えるといわれています。
末期の水やエンゼルケアが終わったあとは、ご遺体を搬送する場所を考えましょう。病院に仮安置できる場合もありますが、霊安室の空き状況や病院の方針などで、そのまま搬送をお願いされることもあります。仮安置ができたとしても半日、長くて一日ということがほとんどです。その間に搬送先を決めましょう。

葬儀を手伝ってもらう人に知らせる

仮安置し搬送するまでに、葬儀でお世話になる可能性がある人には、死亡の知らせを行いましょう。親族や親しい友人・知人、勤務先などに伝えることが多いです。連絡手段としては、電話にするといいでしょう。

(8)ご遺体の搬送

搬送先は自宅が一般的ですが、住宅事情にもよります。最近は斎場や、葬儀社の霊安室に安置する人も増えています。搬送時は必ず死亡診断書を携帯してください。
ご遺体の搬送については、葬儀社が決まっていれば依頼し、決まっていない場合は病院に紹介してもらうことができます。病院から葬儀社を紹介してもらう場合であっても、ご遺体の搬送だけお願いしてもかまいません。葬儀費用が割高になることが多いからです。ただし、搬送までに葬儀社が決まっていないと、ご遺体の搬送後、安置や葬儀の準備をほかの葬儀社にお願いしづらくなる可能性もあるので、注意しましょう。

(9)ご遺体の安置と枕飾り

ご遺体の搬送後は、納棺まで安置します。布団などに寝かせることが多いです。
ご遺体の枕元には、白い布をかけた台や小机を用意し、三具足を供えて、枕飾りを整えましょう。枕飾りには、故人をあの世へと導く道しるべとしての役割とともに、弔問客が礼拝をするための簡易的な祭壇にもなります。
ほかにも、自宅に神棚がある場合は白い紙を張り、忌明けまで神棚封じを行います。

病院で亡くなった場合、エンゼルケアは看護師が行うことがあります。もしくは、葬儀社によっては、エンゼルケアから搬送、安置まで、葬儀社が行うケースもあります。
臨終後、ご遺体の身支度から安置までは、医師・葬儀社と相談し、任せられる部分は任せるといいでしょう。もちろん、手伝いたい意志がある場合は希望を伝えましょう。
ですが、まずは臨終後、遺族は末期の水を取ることと、死亡診断書を忘れないことを第一に考えてかまいません。

葬儀までに準備すること

(10)喪主を決める

ご遺体を安置したら、いよいよ葬儀の準備に入ります。
まずは、遺族代表として葬儀全般を取り仕切る喪主を決めましょう。喪主をつとめることが多いのは、故人の配偶者、親、長男長女の順が一般的です。ただし、近親者がいない場合は親しい友人がつとめることもあります。喪主は通常、葬儀後の法要でも施主をつとめることになります。

(11)世話役を決める

喪主とは別に世話役も決めます。世話役は、喪主と葬儀社、受付係や会計係の人などとの間に立って支持を出す、いわば実務を取り仕切る人です。親戚や友人などから経験豊富で、喪家の事情に詳しい人を選ぶことが多いです。

(12)葬儀について故人の遺志があるか確認

どんな葬儀を行うかについては、遺族の希望だけでなく、故人の遺志を尊重することも大切です。故人がエンディングノートを残している場合は、何か希望が書かれていないか確認しましょう。特に希望がない場合は、故人の信仰していた宗教・宗派を確かめてください。同じ仏教を信仰していても、宗派・宗旨によって葬儀の流れが異なるからです。

(13)葬儀の内容について話し合う

葬儀社に依頼する前に、どんな葬儀にするか、全体の規模や葬儀の形を検討しましょう。

葬儀費用の予算は無理のない範囲で

葬儀の内容について考える際、予算をたてることも大切です。どのような葬儀をあげるにせよ、ある程度まとまった費用が必要になるからです。
葬儀費用は主に、葬儀一式費用、飲食代、宗教者へのお礼、香典返しの費用が必要です。葬儀一式費用は、葬儀プランに書かれている料金であることが多いです。故人の遺志や遺族の希望を合わせた上で、無理のない範囲で決めるようにしましょう。

(14)葬儀社を決める

具体的な葬儀の内容を決めるにあたり、正式に葬儀社に依頼しましょう。葬儀社が決まったら、打ち合わせを行います。

葬儀の形式

葬儀の形式は、主に仏式、神式、キリスト教式といった、宗教に合わせた葬儀形式があります。日本では多くの人が仏式葬儀を行いますが、最近は宗教・宗派にこだわらず、無宗教式葬儀を選ぶ人も増えています。ただし無宗教式葬儀を選ぶ場合は、後々トラブルにならないよう、菩提寺がある場合は連絡をし、親族にも理解を得ておくことが重要です。

葬儀の規模

葬儀の形式とともに、葬儀の規模も検討しましょう。
最近は一般的な葬儀以外に、家族や親しい友人・知人だけで行う小規模な家族葬や、火葬のみでお別れをする直葬(火葬式)などを選ぶ人も増えています。
葬儀の形式や規模は、故人の信仰している宗教・宗派とともに、生前の社会的地位、交際範囲、故人の遺志を尊重して決めましょう。もちろん、遺族の意向や経済状況に合わせることも大切です。

葬儀日程

葬儀日程は、いくつかの要素を総合して決めることが多いです。

  • 葬儀形式
  • カレンダー
  • 火葬場の空き状況
  • 葬儀場の空き状況
  • 僧侶の予定
  • 親族の予定

一般的には通夜、葬儀・告別式、火葬とを3日間かけて行います。ですが、火葬自体は死後24時間を経過すれば可能です。直葬(火葬式)のような通夜や葬儀を行わない場合は、最短2日の日程になることもあります。
葬儀の日数は、カレンダーや火葬場や葬儀場の空き状況によっても左右されることがあります。友引の日は葬儀を避ける慣習があるため、火葬場も休業する場合があります。ほかに、年末年始も休業日となることが多いでしょう。都心部では人口が密集している分、火葬場や葬儀場が混雑して予約がとれないという場合もあります。
ほかにも、僧侶の予定や、遠方から来る親族の到着日によっても、葬儀日程は変わることがあります。

葬儀の場所

仏式葬儀であれば、葬儀会場は自宅や寺院、葬儀場(斎場)といった選択肢があります。
葬儀会場は予想される参列者数や交通の利便性などを考慮して決めるといいでしょう。ただし、公営の斎場は時期や地域によっては混み合うケースもあるようなので注意しましょう。寺院を利用する場合も事前の問い合わせが必要です。できれば通夜と葬儀は同じ会場で行うほうがベターです。

(15)葬儀社の見積もりを確認

葬儀の形式や規模、日程などが決まったら、葬儀社に見積もりを依頼しましょう。見積もりを受け取ったら、内容に間違いがないかと、予算とも比較して問題ないか確認します。
注意したいのは、必ずしも見積もりだけで葬儀費用の総額が分かるとは限らないことです。葬儀社によっては、車両費や追加でかかる可能性のある費用を見積もりには記載していないことがあります。
確認するときは、必ず細かい項目まで目を通してください。追加で必要になる項目があるか、総額でどのくらいになりそうかも聞いておきましょう。

(16)遺影を準備

葬儀の祭壇には遺影を飾ります。以前はかっちりとした硬い表情の遺影が多かったですが、最近は故人の生前の人柄や雰囲気を偲べるような写真を選ぶことが多いです。もし故人が生前に用意していれば、その写真を使用しましょう。
遺影にする写真が決まったら、葬儀社に依頼し、用意してもらいましょう。写真は加工できるので、多少背景があるものでもかまいません。サイズも、親指の爪程度の大きさがあれば作成できます。

(17)死亡届提出、火葬許可証申請

葬儀の準備では、役所への書類手続きも必要です。医師から受け取った死亡診断書は、死亡届と一緒に役所に提出しましょう。死亡届は、「死亡の事実を知った日から7日以内の提出」が決まっています。
死亡届を出すことで、火葬許可証(埋葬許可証)の申請も行うことができます。書類の手続きは、葬儀社に代行してもらうこともできます。

(18)僧侶に依頼

仏式葬儀を行う場合、菩提寺があれば連絡し、僧侶に葬儀の依頼を行います。宗派によっては、戒名や枕経もお願いしましょう。
菩提寺が遠方にある場合も、必ず連絡をしましょう。もし連絡せずにほかの寺院の僧侶に葬儀を依頼した場合、納骨時に、墓地への埋葬を認めてもらえないことがあるからです。
菩提寺の都合が悪ければ、同じ宗派・宗旨で、住んでいる近くの僧侶を紹介してもらえることもあります。菩提寺自体がない、もしくは分からない場合は、葬儀社に相談すると紹介してもらえることが多いです。
神式葬儀の場合は、氏子である神社の神主、キリスト教式葬儀の場合は教会の神父や牧師に依頼しましょう。

(19)参列者に日程を知らせる

葬儀日時が決まったら、故人と付き合いがあった人たちに葬儀の日程と会場を知らせましょう。
身内だけで葬儀をすませる予定の場合は、知らせるときに「ご会葬はご辞退させてください」という旨も伝えておきます。

(20)葬儀の手伝いを依頼する

葬儀の準備は、喪主や遺族だけで行うとなると大変です。世話役以外にも、葬儀社や親族の手を借りて、葬儀を手伝ってもらいましょう。

  • 受付係
  • 会計係
  • 接待係
  • 駐車場係
  • 道案内係

出棺時の役割分担もしておこう

葬儀・告別式が終わり、出棺をするときには、棺を持つ人、遺影を持つ人などが必要です。あらかじめ親族や友人・知人に依頼し、役割分担をしておくとスムーズです。

(21)弔辞の依頼

一般的な葬儀では、通夜や葬儀・告別式の中で弔辞の朗読を行います。故人とゆかりの深い友人・知人、同僚などに依頼しておきましょう。

(22)供花や供物、弔電の整理

通夜や葬儀・告別式の前には、供花や供物、弔電が届きます。葬儀社のスタッフの手も借りて、届いた供花や供物はご遺体の周りや祭壇に飾り、弔電は葬儀・告別式のときに読み上げる順番を決めておきましょう。ただし、必ず最後に喪主が確認をするようにしてください。

(23)会葬礼状、返礼品の手配

通夜や葬儀・告別式の参列者には、会葬してもらったお礼として会葬礼状と返礼品を渡します。どちらも少し多めに葬儀社に依頼し、用意しましょう。

(24)料理や茶菓子の手配

通夜ぶるまいや精進落としといった会食の準備や、火葬場で待っている間のお茶菓子も準備しておきましょう。自宅で行う場合は仕出し料理を取ることが多いですが、斎場を利用する場合は近くのレストランや料亭を予約してもいいでしょう。予約する場合は葬儀であることを伝えておくとスムーズです。

(25)火葬場への同行人数を確認

火葬場へ行く人数も確認しておきましょう。何人同行するかによって、霊柩車以外にハイヤーやマイクロバスなどを手配します。
人数の確認ができたら、葬儀社のスタッフに相談しましょう。スタッフが火葬場の予約を含め、車の手配などを代行してくれる場合があるからです。

(26)お布施の準備

僧侶には読経をあげてもらうお礼として、お布施を渡します。お布施の金額は地域差があるので、直接寺院に確認するか、葬儀社のスタッフや周りの人に相談して決めるといいでしょう。
僧侶に自宅や斎場まで足を運んでもらう場合は、お車代も用意します。僧侶が通夜ぶるまいや精進落としの席を受けずに帰る場合は、お膳料も必要です。
神主、神父・牧師に来てもらう場合も、謝礼金を渡すのが一般的です。

(27)納棺

納棺は、故人を愛用の品とともに棺におさめる儀式です。通夜の前に行うのが一般的ですが、ご遺体の状況によってタイミングが早まることもあります。
納棺の際は、遺族や近親者が集まり、僧侶に死者の成仏を願て、枕経をあげてもらうのが慣例です。ただし最近は省略されることもあります。
僧侶に枕経をあげてもらう場合は、終わった後で通夜や葬儀で法話や説教があるか、葬儀の段取りを確認しましょう。戒名やお布施の金額、通夜ぶるまいを受けてもらえるかなどについても、このときに確認するとスムーズです。

項目でみると葬儀でしなければならない準備はたくさんあります。しかし実際は、関係各所への連絡や書類の手続きなどは、葬儀社が代行してくれることも多いです。
喪主・遺族だけで葬儀の準備をしようと思うと大変です。親族と役割を分担し、葬儀社とも協力・相談をしつつ、焦らず準備を進めましょう。

ご危篤の状態から葬儀に備えよう

周りと相談しつつ、一つずつ決めるべきことに対応しよう

どのような葬儀を行うか、宗教や宗派が何かによって細かい部分で違いはありますが、大まかな部分は共通することが多いです。チェックリストにして、一つずつ対応していきましょう。
葬儀前にするべきことがたくさんあって、混乱しそうになるかもしれませんが、慌てる必要はありません。葬儀社に手伝ってもらえるところはお任せして、心残りなく故人を見送る葬儀にしましょう。

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