山武市で葬儀・家族葬のできる斎場を探す

山武市の斎場・火葬場

千葉県・山武市の方が利用する代表的な斎場・火葬場としては、山武郡市広域斎場があげられます。

山武郡市広域斎場は、山武郡市の３市３町（山武市、東金市、大網白里市、九十九里町、横芝光町、芝山町）で組織する山武郡市広域行政組合が運営している公営斎場（火葬場）です。東金市堀上1357に立地し、交通アクセスは、JR・東金駅から車で約10分となっています。山武市の中心地からは約6㎞の距離となります。施設概要を見ると火葬炉が6基あり、待合室5室、焼香室2室、霊安室１室等が併設されています。こちらは火葬だけの施設のため、通夜・告別式を行う式場に関しては別に探さなければいけませんが、山武市民が費用を抑えて利用できる唯一の公営斎場です。

火葬料金は、山武市など組合に属する市町の方に関しては15,000円（満12歳以上）となっています。それ以外の方に関しては45,000円になります。火葬中に使用する待合室は基本的に無料ですが、追加する場合は1室あたり2,000円となります。そのほか、山武郡市広域斎場では霊柩車業務を行っているためとても便利です。

昭和62年に建てられた火葬場は、日本建設業連合会が選定する第30回BCS賞を受賞している独特のデザインです。火葬棟は尊厳と品位を備え、儀式の場にふさわしい環境を整えています。また、待合室は静かな空間ですが温かみを感じることができます。斎場の南側には庭園があり、室内からの眺めもきれいです。このように、施設が無機質な空間とならないよう各所に配慮があります。

そのほか、山武市民が利用しやすい斎場・火葬場としては山桑メモリアルホールがあります。所在地は匝瑳市山桑730で、山武市の中心地からは約19kmの距離となります。交通アクセスはJR・八日市場駅から車で約10分となります。こちらを山武市民が利用する場合、火葬料は50,000円（13歳以上）となります。葬儀式場は、通夜に使用する場合は1回140,000円、告別式に使用する場合は1回140,000円、夜間使用は20,000円となっています。いずれも山武市民が利用する場合の料金設定で、山桑メモリアルホールを運営する匝瑳市ほか二町環境衛生組合に属する市町の方よりかなり割高になります。

山武市内にあるその他斎場

山武郡市広域斎場以外で、山武市民が利用しやすい主な斎場・火葬場には以下のようなものがあります。

山武市とは

山武市は千葉県の東部に位置し、東金市、八街市、富里市、山武郡九十九里町などと隣接しています。平成18年3月27日に成東町・山武町・蓮沼村・松尾町の4町村が合併して誕生した市です。地理的には九十九里浜の中央から南部にかけて太平洋に面しています。風光明媚な土地ですが、平成23年3月11日に発生した東日本大震災による津波が沿岸部を襲い、多くの被害を出しています。山武市の主な産業は、豊かな自然環境を活かした農林業、観光業です。特に林業においては「山武杉」が有名です。これを加工して作られる「組子細工」は建具に施され、「上総建具」と呼ばれています。このあたりの歴史を調べると、山室姫塚古墳、大堤権現塚古墳、蕪木古墳群、駄ノ塚古墳など多くの古墳が発見されたことからわかるように、古のころより人が暮らしており、かつては漁業が盛んな土地でした。市内には、不動院長勝寺、真光寺、妙宣寺、大宮神社、白幡八幡神社など、数多くの歴史ある寺社がありますが、白幡八幡神社はこの地域に関わりの深い源頼朝に縁ある神社です。4町村が合併して誕生した山武市ですが、市の人口は急速に減少しており、基幹産業の林業においては後継者不足が大きな問題となるなど、この地域の市が抱える深刻な課題を抱えています。

厚生労働省が発表している「平成20年～平成24年人口動態保健所・市区町村別統計の概況」によると、山武市の総人口は55,545人。年間の死亡者総数は3,477人となっています。

現在の日本は火葬率ほぼ100% と言われており、この年間死亡者3,477人はほぼそのまま山武市で1年に行われる火葬の数と考えられます。1日あたりに換算すると、山武市では毎日9.5人の方の火葬が行われている計算になります。

山武市の死亡者数は千葉県のなかでは23番目で、１日あたり9.5人の方の火葬が行われているのは少ない数とは言えないでしょう。しかしながら、冒頭で紹介した山武郡市広域斎場は山武市を含む3市3町の方が利用する公営の火葬場です。最も近い他市の斎場は山桑メモリアルホールですが、こちらを運営する組合に属していない山武市民が利用すると、火葬料、式場利用料ともにかなり割高な料金となります。山桑メモリアルホールは火葬場と式場が揃う総合斎場のためとても便利ですが、山武市からの距離も遠く、移動のための負担も大きいと思われます。このような環境から、費用を抑えつつ様々な面で負担が少ない斎場でご葬儀を行うためには、出来る限り早めに葬儀社の担当者へ相談することをお勧めいたします。

葬儀でよくあるトラブル

国民生活センターは、2015年12月に葬儀サービスに関するレポートを公表しました。

大切な葬儀で料金トラブル発生！－後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと－

このレポートは、近年の「斎場で行う、小規模・廉価な葬儀」へのニーズの高まりを背景に頻発している消費者と葬儀社の間での料金トラブルについて、トラブルの発生理由と、トラブル発生を未然に防ぐための対策について、消費者への周知・注意喚起を目的に公表されました。

レポートによると、葬儀を巡った料金トラブルが発生しやすくなる要因として、下記の3点を上げています。

• 消費者は短時間で様々な判断をしなければならない
• 葬儀社と十分な話し合いができないこともある
• 追加サービスにより請求金額が高額になることがある

葬儀は、親しい方を失ない悲しみに暮れる最中に行われるもの。葬儀の準備はご遺族にとって、どうしても冷静な対応を取りづらいタイミングに行うことになります。非常事態とも言えるような状況の中、故人を悼み、しっかりした葬儀を行いたいと考えるご遺族ほど、請求項目が煩雑になりがちで料金トラブルにも巻き込まれやすいというのは、極めて皮肉な現実です。

葬儀をめぐった料金トラブルは、地域を問わず起こり得ることです。山武市にお住まいの方もまた例外ではありません。

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