香典はいつ持っていけばよい?シチュエーション別に香典を渡すタイミングを解説
「香典は用意したけど、通夜と告別式、いつ持参すれば良いのだろう?」と香典に関する悩みを持ったことはありませんか?
香典を用意する状況は、毎回同じシチュエーションになるとは限りません。いざという時パッと対応できるように、今回は香典を持参するタイミングなどについてご紹介します。
香典を持参するタイミングとは?
通夜か告別式かのどちらかに持参すればOK
香典を持参するタイミングは、通夜か告別式のいずれかが一般的です。「通夜と告別式、どちらに持っていくべき」もしくは「通夜と告別式、どちらに持参するほうがいい」という明確な決まりはありません。自分が参列するほうに持参すれば問題ないでしょう。
通夜と告別式との両方に参列する場合は、通夜に持参する
血縁関係が濃い場合や、親しい間柄の人が亡くなったときは、通夜と告別式との両方に参列することが多いです。
通夜も告別式も参列する場合は、通夜に香典を持参するのが一般的です。
迷ったときは、「最初に弔問に訪れるときに持参する」と決めておくと、悩まずにすむかもしれませんね。
香典を持参するタイミングに迷ったときは周囲に相談しよう
葬儀のマナーは、住んでいる地域によって異なることが多いです。香典を持参するタイミングも、迷ったときは遠慮せず周囲に相談してみてください。
血縁関係のある人が亡くなったときは、親や親戚の中心人物など年配の人に聞くと安心ですし、近隣地域の人が亡くなった場合は、近所の人同士で相談して、足並みをそろえてもいいでしょう。
引っ越しや転勤などで、住んでいる地域にまだなじみがないときは、職場の人に聞いてみるのも一つの方法です。「このあたりはいつ香典を持参するのが一般的でしょうか?」と相談すれば解決することもあるでしょう。
慌てて駆け付けて、香典を持参できなかったときは?
香典の持参は後日でOK
死去の知らせは、思いもかけないタイミングで訪れることがあります。
突然の知らせで、香典の用意が間に合わない時は、後日持参すれば問題ありません。
訃報を聞いたら、まずは駆けつけることが第一です。駆けつけるだけで精一杯のときは、香典が通夜や告別式に持参できなくてもマナー違反ではありません。故人も遺族も、駆けつけてくれたことを喜んでくれるはずです。
香典を持参できないときの対処方法
家族や友人・知人に託す
事情があって香典を持参できないときは、ほかに参列する予定の人に、香典を託すという対処方法があります。どうしても葬儀に参列できない場合は、家族や友人、知人など、葬儀に参列する予定がある人に頼みましょう。
香典を郵送する
遠方に住んでいたり、香典を誰かに託すこともできない場合は、郵送するのが一般的です。香典を郵送する場合は、郵便書留で送りましょう。郵便書留にすれば、内容物の保証と追跡、対面受け渡しのサービスが受けられるからです。
郵便書留は、香典を用意して郵便局へ行き、窓口で料金を追加すれば利用できます。現金書留、一般書留、簡易書留という種類がありますが、香典を送る場合は現金書留を使います。
持参できなくても弔意は伝える
香典を持参できない場合は、香典に手紙を添えるか、弔電を打つなど、何らかの形で遺族にお悔やみの気持ちを伝えましょう。香典はただ渡せばいいというものではありません。本来なら持参して、直接遺族と話し、故人の死を悼むことができないかわりに、手紙や弔電で弔意を伝えましょう。
後日改めて訪問するほうがベター
一旦手紙や弔電でお悔やみの気持ちを伝えたとしても、できれば後日改めて弔問するほうがベターです。葬儀には参列できなくても、足を運ぶことにより、相手に礼を尽くすことができます。
改めて弔問する場合は、四十九日までに訪れるようにしましょう。四十九日を過ぎると、遺族も日常生活に戻ることが多く、出迎えるための準備が負担になりやすいからです。
電話でお悔やみを済ませるのは控える
香典が持参できないからといって、葬儀の前後や当日に、電話でお悔やみを伝えることは避けましょう。遺族は弔問客への対応や葬儀の段取り、進行などで時間的にも精神的にも余裕がないことが多いです。気持ちを伝えるどころか、迷惑になりかねません。電話は手軽ですが、遺族への配慮は忘れないようにしましょう。
香典はいくら包むのが適当か
香典の金額は、故人との関係、付き合いの深さで判断する
香典を包む金額も、持参するタイミングと同じく、明確な決まりはありません。最終的には自分と故人との関係や、親交の深さで判断しましょう。迷ったときは考えている金額より、少し多めに香典を包むのが一般的です。
香典の金額について詳しくはこちらの記事で解説しています。
香典は通夜か告別式に持参、金額は故人との関係性で判断を
香典について迷ったときは周囲に相談しよう
香典を持参するタイミングも包む金額も、一般的な目安はあっても明確な決まりはないのが実情です。迷ったときは、自分が参列するタイミングに持参し、金額も思いついた額の高いほうを包むといいでしょう。
もし判断がつかないときは、周囲や専門知識を持つ葬儀社に相談されることをおすすめします。地域や親族間によっては、慣習があったり、独自のルールが決まっている場合もあるからです。相談することで、解決できるケースも多いはずです。