2017.12.1

葬儀に参列した後に注意すべきマナーはある?

葬儀に参列した後に注意すべきマナーはある?

葬儀への参列が終わると、ホッと一息つきたいところですが、いくつか気を付けたいポイントがあります。葬儀後であっても遺族へ配慮ができるよう、注意すべきマナーについて知っておきましょう。

葬儀・告別式終了直後に気を付けたいマナー

葬儀・告別式が終わった後は、できるだけ出棺まで見送るのが礼儀

葬儀・告別式が終わると、すぐに出棺の準備が始まります。出棺は遺族の手によって行われることがほとんどなので、一般会葬者の場合は会場から一旦退席するのが一般的です。ただし、退席はしてもそのまま帰らないように注意しましょう。
会場の外で静かに待機し、喪主または親族代表の出棺のあいさつを聞き、出棺するまで見送るのが礼儀だからです。霊柩車が動き出したら、合掌し、頭を下げて見送りましょう。

葬儀後、遺族から招かれた場合は火葬場への同行や、遺骨迎えの法要に出席する

火葬場への同行や、遺骨迎えの法要への出席は、遺族から招かれた場合は出来る限り了承するのが基本です。ただし、打診がない場合は、自分から火葬場への同行を申し出ることを控えるのがマナーです。

葬儀後、四十九日の法要から一周忌の法要にかけて気を付けたいマナー

葬儀後の法要に招かれたときは出席する

葬儀後も、四十九日や一周忌などの節目に合わせ、法要が行われるのが一般的です。遺族から法要へ招かれた場合は、断らず出席するのが原則です。案内状によって知らされた場合は、先方の準備の都合も考え、できるだけ早く返事をするようにしましょう。

法要の当日は余裕を持って到着しよう

法要の当日は、法要が始まる20~30分前には到着するよう、余裕を持って行動しましょう。法要の会場では、まず施主に挨拶をします。
挨拶をするときに気を付けたいのは、「ありがとうございます」という言葉です。法要は決しておめでたい席ではありません。遺族もまだ悲しみの中にいるため、使用するのにふさわしくない言葉と考えましょう。
「本日はお招きいただきまして、恐れ入ります。ご一緒にご供養させていただきます」のように述べるのが一般的です。

施主とは

施主は、「布施をする主」という意味です。葬儀や法事などの場において、費用を負担する責任者で、実務的な代表を指します。
似たような言葉として、「喪主」があります。喪主は「喪に服す主」として葬儀社との打ち合わせや連絡の窓口、参列者への応対、出棺時の挨拶などを担当する人のことをいいます。
施主は、喪主をサポートする役目も持っています。

供物料や供物は施主に渡す

法要に訪れる際は、供物料として、現金を包んでいくのが一般的です。
地域によっては、故人が好んだお菓子を供物として、供物料に添えて持参する場合もあります。
供物料や供物は、施主に「ご仏前にお供えください」と言って渡すといいでしょう。あるいは、法要開始までに時間がある場合は自分で祭壇に供えてもかまいません。

一周忌までの法要は、喪服に近い服装に整える

葬儀後、一周忌までの法要は、男性であればブラックスーツ、女性はブラックフォーマルと喪服に近い服装に整えるのが一般的です。
ただし、法要の案内を受けた際、事前に「平服で」と連絡があった場合は、一周忌までであっても平服で構いません。男性ならダークスーツ、女性は地味なスーツやワンピースなどに整えるといいでしょう。

葬儀後、香典返しをもらったときはお礼状を出さない

仏式葬儀では葬儀後、四十九日の忌明けを目安に、香典返しの品が届くことが多いです。一般的には贈り物を受け取ったときはお礼状を出すのが礼儀ですが、香典返しに限っては必要ありません。
親しい間柄なら、電話で届いたことを知らせるのはかまいませんが、「ありがとう」、「嬉しかった」という言葉は使うのを避けましょう。「ご供養の品、いただきました。恐れ入ります。」と伝えれば十分に気持ちは伝わるはずです。

葬儀後に形見分けがあるときは、断らず受け取るのが基本

葬儀後、忌明けがすんだら香典返しのほかに形見分けも行われるのが一般的です。形見分けとは、故人が愛用していた品物を、近親者や親しい友人などに贈るしきたりのことです。形見分けをすることで、「故人が生前お世話になりました」とお礼をする意味もあるようです。
形見分けの申し出を遺族から受けたときは、素直に受け取るのが基本のマナーです。受け取るときは「ありがとうございます。思い出の品物として、大切にいたします」と伝えるといいでしょう。

分不相応な高価な品物を形見分けされた場合に限っては、辞退してもよい

もし、あまりにも分不相応な高価な品物を形見分けとして渡されたときは、辞退してもかまいません。遺族の気持ちを台無しにしないよう、「遺品を見ると辛くなりますので・・・」と丁重に断るようにしましょう。

ごく親しい間柄でない限り、形見分けをお願いするのは控える

形見分けは、あくまで遺族がよかれと思い分けるものです。よほど故人と親しかった状況を除いて、自分から形見分けをお願いするのは控えましょう。

葬儀後、年賀状を出すときに気を付けること

葬儀後、初めてのお正月を迎える遺族には年賀状を出さない

故人との間柄に関係なく、葬儀後に気を付けたいこととして、年賀状の問題があります。身内が亡くなって初めてのお正月は、年賀状を出さないのが一般的です。年末までに「年賀欠礼」のあいさつ状が届く・届かないに関わらず、相手が喪中と分かっている場合は出さないよう注意しましょう。
もし年始に手紙を出す場合でも、松の内を過ぎたあと、寒中見舞いとして出すのがマナーです。

年賀欠礼状で初めて不幸を知った場合、知らずに年賀状を出してしまった場合の対処法

年賀欠礼状が来るまで相手の不幸を知らなかった場合や、喪中だと知らずに年賀状を出してしまったときは、失礼をお詫びし、お悔やみの言葉を伝える手紙を出すのがマナーです。
手紙だけでは不十分、と感じる場合は、お線香など供物を用意し、贈るとより丁寧です。

葬儀後は遺族からのアクションに合わせて動こう

遺族から何らかの申し出があれば素直に受け入れよう

葬儀後も近親者や、故人と親しい間柄の場合は、火葬場へ同行を依頼されたり、法要や形見分けなどに招かれるのが一般的です。案内が来た場合は、断らず出席するのが基本ですが、自分からはアクションを起こさず、遺族に委ねるのがマナーです。
そこまで親しい間柄でない場合も、香典返しや年賀状を出す場面で、遺族に失礼がないよう注意しましょう。

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