2019.5.10

葬儀にふさわしい女性の髪型は?

葬儀にふさわしい女性の髪型は?

葬儀は服装だけでなく髪型にも配慮が必要です。女性の場合は男性より髪の毛の長さやアレンジに幅があり、アクセサリーも豊富にある分、どのように整えればマナー違反にならないか迷うことも多いのではないでしょうか。
今回は葬儀の場にふさわしいとされる女性の髪型についてご紹介します。

女性の髪型、葬儀で気を付けたいポイント

まずはどのような髪型でも、女性が葬儀に参列するときに共通となる注意点を見ていきましょう。

  1. すっきり清潔感がある髪型に
  2. まとめ髪にするときは「耳より下」の高さに
  3. 葬儀参列時の髪色
  4. 葬儀に使えるヘアアクセサリーは黒一色
  5. 髪型を整えるスプレーは無香料を使う

すっきり清潔感がある髪型に

葬儀の髪型で何よりも意識したいのは清潔感です。葬儀はおしゃれをする場所ではなく、悲しみの席です。地味すぎるくらいでちょうどいい印象になるでしょう。
清潔感を出すには、髪の毛をまとめたり、顔にかからないようにすることがポイントです。葬儀ではお焼香のときにかがんだり、遺影に向かって一礼するなどの場面があります。遺族や知人とあいさつをする機会も多いです。どんなに服装が整っていても、頭を上げ下げするたびに髪の毛が乱れたり、バサバサ動くとだらしない印象を与えかねません。
顔周りにかからないよう、すっきりまとめておくことが、イメージをよくすることにもつながります。

葬儀で髪の毛をまとめるときは耳を出す

ある程度髪の毛の長さがある場合はまとめ髪をするのが基本ですが、耳を出すことを意識しましょう。女性の場合、葬儀では真珠のネックレスやイヤリングを身に着けるのがマナーです。真珠は「涙」を表し、故人の死を悲しんでいるという意味で身に着けるアクセサリーなので、真珠が見えない髪型にするのもよくありません。

前髪は目にかからないように

前髪は目にかかるかどうかを目安にして、邪魔になりそうであればサイドか後ろか流してヘアピンでとめます。頭をさげたりあげたりしても前髪が落ちてこないようにしましょう。

まとめ髪にするときは「耳より下」の高さに

葬儀参列時の髪型は、髪の毛が長ければまとめ髪にするのが基本ですが、まとめる位置も気を付けたいポイントです。
「慶事は耳の上、弔事は耳の下」という言葉がありますが、葬儀では耳の高さより下、首のうなじ部分に髪の毛をまとめるのがマナーです。耳より下の位置でまとめるだけで控えめな印象になるからです。反対に、耳より上でまとめると華やかな印象が出るため避けましょう。
髪の毛をまとめるときはサイドではなく、後ろにしてください。鏡を見たとき、正面から見てまとめた髪が見えない位置にあるのがベストです。

葬儀参列時の髪色

原則として、茶髪の場合は葬儀のときだけ黒く染めなおすか、ヘアカラースプレーを使って一時的に黒くするのがマナーです。
ただし、最近はカラーリングをする人が年齢を問わず増えたため、ダークブラウン程度で、金髪に近い明るい髪色でなければそのまま参列してもOKという風潮になりつつあります。
できればヘアカラースプレーは市販で手に入るので、一時的でも黒くしていくほうが好印象です。ですが、葬儀の知らせは突然訪れることも多く、染め直す時間やスプレーを買いに行く暇がないいうこともあります。やむを得ないときは髪型に気をつけさえすればそのまま参列しても問題ないでしょう。

葬儀に使えるヘアアクセサリーは黒一色

葬儀では、ヘアアクセサリーを使うとしてもできるだけ控えめにするのが基本です。髪型によって、髪の毛をまとめるのであれば、シンプルな黒いゴムを使うのがベストです。前髪や、長さが足りず落ちてくる髪の毛を留める場合も、装飾のない黒のヘアピンを使いましょう。
バレッタやシュシュ、リボンについては、黒一色の無地のものであれば許容範囲内とされています。ですが、華やかな装飾のついたものや光沢のある素材、革製品は避けましょう。

髪型を整えるスプレーは無香料で

おくれ毛やバラバラ落ちてくる中途半端な長さの髪の毛を留めるのにヘアスプレーを使うのはOKです。ただし葬儀の際使用するヘアスプレーは無香料のものにしましょう。
葬儀では香水をつけるのがマナー違反とされており、香り付きのヘアスプレーは香水と間違えられる可能性があるからです。無香料を持っていない場合は、お線香の匂いを邪魔しない程度の香りがきつくないものを使用してください。シャンプーの香り程度とイメージするといいでしょう。
スプレー以外に、ワックスやジェルを使う場合も同様に、できるだけ無香料のものを使うよう意識しましょう。

髪型別・葬儀参列時のポイント

次に、具体的にどのようなヘアスタイルで葬儀へ参列すればいいか、髪型別でご紹介します。

  1. ショートヘア~そのままor内巻きの髪型
  2. ミディアムヘア~ひとつにまとめた髪型に
  3. ロングヘア~一つ結びやシニョンスタイルもOK
  4. 茶髪やパーマ~控えめな印象の髪型へ整える
  5. 和装で葬儀に参列するときの髪型

ショートヘア~そのままor内巻きの髪型

髪型がショートの人は、前髪が問題なければ寝癖だけ直してそのまま葬儀へ参列しても問題ありません。
多少長さがあるショートや、ボブスタイルにしている場合は、頭を上げ下げしたとき髪の毛がバサバサ動くようであれば、シンプルな黒ピンやバレッタでとめておくといいでしょう。
内巻きにブローをするのも、上品で控えめな印象にもなるのでおすすめです。量があるボブスタイルであればまとめ髪風にアレンジしてもいいでしょう。

ミディアムヘア~ひとつにまとめた髪型に

ショートほど短くなく、ロングほど長い髪型でもないミディアムヘアでは、頭の後ろで一つ結びにするといいでしょう。長さが足りず、サイドがばらけてくるときは黒いピンでとめてください。

ロングヘア~一つ結びやシニョンスタイルもOK

ロングヘアの場合は、一つ結びにまとめるのが一番簡単な方法です。耳より下、うなじ部分にお団子をつくるのもOKです。
少し上品な印象にするのであれば、シニョンにするのもいいでしょう。シニョンスタイルとは、まとめた髪の毛を毛先まで巻き付けて固定する髪型です。一つ結びよりすっきりして、コンパクトな印象になります。

夜会巻きは位置を考えればぎりぎりOKの髪型

ロングヘアのまとめ髪というと、夜会巻きをする人も多いですが、基本的に葬儀に夜会巻きはは華やかな印象があるため、NGです。市販では夜会巻きをサッと作れるアイテムも売られていて、手軽なイメージもありますが、できれば避けたほうがいいでしょう。
ただし、どうしても夜会巻きのような髪型にしたい場合は、耳より下でまとまるよう高さや位置を調整すればとがめられることは少ないようです。夜会巻きを作るヘアアクセサリーも黒色で装飾がついていない、シンプルなものを使用しましょう。

茶髪やパーマ~控えめな印象の髪型へ整える

茶髪やふわふわしたパーマをかけている場合は、髪の長さが短くても華美な印象を与えがちです。なるべく控えめな印象になるよう髪型に配慮しましょう。ある程度長さがある場合はひとつにまとめるだけでもいいですが、できればお団子のようなコンパクトな髪型にするほうがベターです。パーマの場合は毛先を隠すことですっきりし、控えめな印象へ変えることができます。ほかにも、ヘアネットやバレッタで髪全体を覆って露出自体を少なくするのも有効な手段です。

和装で葬儀に参列するときの髪型

葬儀で和服を着る場合の髪型は、普段と同じくアップにすれば問題ありません。ただしまとめる位置は耳より下にし、コンパクトにまとめるようにしましょう。
まとめるほど髪の毛が長くない場合は耳を出してピンでとめ、顔周りをすっきりさせます。短めのショートの場合はそのままでかまいません。
パーマをかけているときは毛先が広がらないよう髪の毛をまとめることが大切です。

女性が葬儀で避けたほうがいい髪型

ハーフアップ

ロングヘアの場合、ハーフアップは避けたほうが無難です。きちんと感がある髪型なので、葬儀でも問題なさそうに思えますが、髪の毛を垂らしたスタイルなので葬儀には不向きです。一つ結びにするより、おしゃれ感が出てしまうのもよくない理由とされています。
まとめ髪にできる長さがあるなら、一つにまとめることを第一に考えましょう。

手の込んだヘアスタイル

髪の毛をまとめるときは、とにかくシンプルにまとめるのがポイントです。三つ編みや編みこみを取り入れてまとめるのは、おしゃれな印象を与えるので避けましょう。あえておくれ毛を出すスタイルも、普段であれば抜け感があって素敵な髪型ですが、葬儀の場ではだらしない印象になります。
葬儀では余分なことはせずすっきりまとめるのがベストです。

二つ結びやサイドでまとめる

すっきりまとめるなら二つ結びでもいいのでは、と思うかもしれませんが、葬儀では顔のサイドに髪の毛をまとめる髪型はNGです。加えて二つ結びは幼い雰囲気になることも、葬儀にはふさわしくないと避ける理由のようです。
耳より下で一つ結びやお団子をまとめる際も、サイドにまとめるとおしゃれな印象が出るため避けましょう。

葬儀の髪型はシンプルにすっきりまとめるのがポイント

女性の場合は髪型でおしゃれ感を出さないことも大切

葬儀に参列するときの女性の髪型は、三つ編みや編みこみを入れないシンプルな一つ結びやお団子がベストです。すっきりまとめることが清潔感にもつながります。短い髪の毛であれば整えたりピンで留める程度でかまいませんが、まとめ髪にするときは、耳より下のうなじの高さを意識しましょう。
葬儀は故人の死を悼み、弔う場です。身だしなみを整えることは大切ですが、必要以上のおしゃれはタブーです。おしゃれで華美な印象を与えないよう、余分なことはせずシンプルな髪型を意識して参列しましょう。

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