2018.1.18

供花の送り方と注文方法|注意すべきことはある?

供花の送り方と注文方法|注意すべきことはある?

供花とは、葬儀において、祭壇や会場の周りを飾るお花のことです。時には、お花に送り主の名札が付いている場合もあります。
供花は弔電と同じで、葬儀に参列するときに必ずしも用意するものではありません。
今回は、一般的に供花を送るとされる間柄や、供花の送り方、注文方法についてご紹介します。

葬儀に置かれる供花が持つ意味

供花は故人の霊を慰めるための花

供花は、「きょうか」や「くげ」と呼ばれ、大きく分けて生花と、花輪とがあります。花輪は、開店祝いにとき外に並べられているものと同じような形のもので、造花でできたスタンドです。
お花だからといって、祭壇や会場を装飾するためのものではありません。供花を霊前に供えることで、故人の霊を慰める意味があります。故人を供養するためのお花、と考えるといいでしょう。

供花は間柄や状況に応じて用意する

近親者や、故人と親しい間柄のときは、生花を用意する

供花を送る間柄はいくつか考えられますが、まずは故人と近親者であるときや、親しい付き合いをしていた場合などです。近親者や親しい間柄の場合は、盛籠に入った生花を送ることが多いです。ただし地域によっては花輪や樒(しきみ)を送ることもあります。

会社や団体で送る場合は、花輪を送ることが多い

供花は故人が勤めていた会社や、関わりのあった会社・団体の場合も送ることがあります。会社や団体で供花を送る場合は、花輪を送るのが基本です。

葬儀に参列ができない場合、供花を送って弔意を示す

事情があって通夜や葬儀・告別式に参列できない場合も、供花を送ることがあります。供花を届けることも、弔意を表す方法のひとつだからです。遠方に住んでいるときや、仕事の都合、病気や年齢的な問題などの事情があって参列できないときは、供花を検討するといいでしょう。

香典辞退を伝えられた場合に供花を送ることもある

葬儀の考え方は人それぞれなので、時には「香典を辞退する」と伝えられる場合もあります。そんな時、香典の代わりに故人を悼む気持ちを示す方法として、供花を送ることもあります。

供花の送り方や注文方法

供花の手配は葬儀を担当する葬儀社へ依頼するのが基本

供花を送りたいときは、葬儀社に電話で直接注文するのが基本です。ただし、依頼する葬儀社は、その葬儀を担当する葬儀社にしましょう。宗教や地域によって、用意する供花が異なる場合があるからです。
供花は、並べたときの統一感も大切です。供花の手配自体はほとんどの葬儀社でできますが、手配先が異なると、バランスが崩れやすくなります。せっかく用意しても、自分の送った供花が全体の統一感を壊すようであれば、最悪の場合飾られないケースも考えられます。そのような心配をしなくてもいいように、実際に葬儀を担当する葬儀社へ一任するほうがおすすめです。

供花に使う花の色や種類なども、担当葬儀社へ任せてOK

供花に使用する花は、生花も花輪も、白を基調にした、落ち着いた色調になるようを整えるのが一般的です。花の種類は特に決まりがないですが、菊やカーネーション、ラナンキュラス、百合などを用いることが多いです。
反対にバラの花は、とげがあるため避けることが多いです。最近はバラを入れる花屋もありますが、相手によっては気分を害することもあるので、事前にバラは入れないよう依頼するといいでしょう。
使用する花の色や種類、アレンジの方法も、葬儀社によってさまざまです。故人の好きだったお花があれば、取り入れるのもいいですが、分からない場合は任せるといいでしょう。

親族同士なら供花の注文を取りまとめてもらえることもある

親族同士の場合、喪家が供花の注文を取りまとめてくれることも多いです。訃報の知らせを受けたとき、葬儀社に依頼する前に相談しておくといいでしょう。

供花は「一対」で送ることが多い

供花の単位は「基」です。一つの供花で「一基(いっき)」といい、二つの供花で「一対(いっつい)」と数えます。一対の供花を送ることが多いですが、特に決まりはないので、一基だけ送ってもかまいません。

供花に添える芳名名札の書き方

供花には送り主の名前を明記する

供花は通常一基に対し、1枚ずつの芳名名札を添えます。芳名名札には、送り主の名前を明記するのが基本です。会社や団体から送る場合は、会社名や団体名も記載しましょう。
ただし、葬儀会場の都合に合わせて、芳名名札は付けず、名前は芳名板にまとめて一カ所に飾るケースもあります。

供花を届けるタイミング

供花は、通夜当日の午前中まで、もしくは葬儀・告別式前日までに届ける

供花を届けるタイミングは、通夜当日であれば午前中まで、葬儀・告別式に間に合わせる場合は前日までに届けるのがマナーです。間違いがないように、手配する際、葬儀社へ確認するといいでしょう。
3時間ほどあれば用意できるケースもあるようですが、飾り付けの準備が必要です。手配が遅れて、準備に支障が出ないよう、余裕を持って手配する配慮が大切です。

供花の手配が間に合わなかったときは、後日自宅に送る

葬儀・告別式までに供花の手配が間に合わなかった場合は、葬儀後でもお花を送る方法があります。お花があるだけで、遺族の悲しみが少し和らぐこともあるはずです。
葬儀後に送るお花は、後飾り祭壇一式にお供えする花として自宅に花を送りましょう。後飾り祭壇一式とは、忌明け法要までの間、位牌や骨箱などを安置する仮祭壇のことです。お花の色は、優しい色合いのお花を選ぶといいでしょう。葬儀後にお花を送る場合は、初七日から四十九日までの間に送るのがマナーとされています。

供花を送るときの注意点

供花を送ってもいいか、事前に意向を確認する

供花を送るときは、手配する前に遺族側へ意向を確認しておくことが大切です。葬儀の形式や、会場の都合によって受け付けをしない場合もあるからです。遺族に直接確認するタイミングがあれば確認するといいですが、わざわざ電話をして確認するのはできるだけ控えてください。遺族は葬儀の準備や弔問客の応対で慌ただしい状況にあるからです。どうするか悩んだときは、葬儀の世話役や、担当の葬儀社に確認するといいでしょう。

花輪は敬遠されるケースも多いので要注意

地域によって花輪は、置き場所を取りやすいと敬遠されることや、葬儀会場の外観的に問題になるため禁止することや、生花のみ受け付けるケースが増えています。
反対に、地域によっては生花ではなく花輪を用意する、付き合いの程度に関わらず、近所に住んでいる場合は花輪を出す、など独自のルールがある場合があるので注意しましょう。事前に十分確認することが大切です。

キリスト教式葬儀に花輪は送らない

キリスト教式葬儀では、生花を飾ることが一般的です。花輪は造花でできていることが多いので飾られないことがほとんどです。もしキリスト教式葬儀に供花を送る場合は、小ぶりの籠に入れたフラワーアレンジメントや、持参する場合は花束にするといいでしょう。

供花を送る場合に目安となる金額

供花の金額は、生花・花輪ともに15,000円前後が相場

供花を送る場合の金額は、生花・花輪ともに一基あたり15,000円前後が相場とされています。一基だけ送るか、一対送るかは予算に合わせて決めて問題ないでしょう。
ただし、葬儀会場の都合によって、一基しか送れない場合もあります。供花の手配をするとき、数や予算についても葬儀会社へ確認しておきましょう。

供花の代金の支払い方法

供花の代金は、後払いが一般的

供花の代金は、請求書をもらって後日精算する方法が一般的です。とはいえ葬儀社によっては、参列した当日に支払う場合もあります。
スムーズに支払いをすませるなら、当日支払った方がいいか、後日振込でもいいのかを注文時に確認しておくといいでしょう。

供花を辞退された場合の香典の用意

供花を辞退されても、香典は用意するのがマナー

遺族の意向で、「供花を辞退したい」という連絡を受けた場合は、本来、香典は必要ないとされていました。しかし最近は、香典も持参するのが一般的になっています。
ただし、供花を辞退されたときは、供物も送らないのが一般的です。

どうしても供花を送りたいときの手配の方法

葬儀会場と日程を調べて直接供花を手配する

基本的に供花は、遺族側へ意向を確認してから送るのがマナーです。しかし人づてに訃報を知った場合や、供花を送っていいか分からない場合もあるでしょう。
供花を送っていいかわからないときは、まず葬儀の日程と、喪家の名前を確認しましょう。その上で、葬儀会場へ直接問い合わせます。葬儀会場が見つかり、担当の葬儀社と連絡先が分かれば、葬儀社へ直接依頼できるからです。時間的余裕があれば、葬儀社から遺族側へ、供花を送ってもいいか確認してもらってもいいでしょう。遺族へ直接電話することだけは控えるのがベストです。

供花は担当葬儀社に直接手配するのがベスト

供花のお花の色、種類も葬儀社に任せてOK

供花を送りたいときは、葬儀を担当する葬儀社に直接依頼するのがベストです。地域によって、供花を生花にするか、花輪にするかのスタイルの違いや、お花の種類が異なる場合があるからです。担当する葬儀社に依頼すれば、全体の統一感まであわせて任せられるので安心です。注意したいのは、遺族や葬儀を行う会場によって、供花を辞退するケースがあることです。遺族は葬儀の準備中慌ただしいため、確認する際も世話役や担当の葬儀社にたずねるようにしましょう。

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