2018.1.18

ペットの葬儀|葬儀形式や費用の相場

ペットの葬儀|葬儀形式や費用の相場

ペットの葬儀を行う人は、「家族の一員」と考える人が増えたこともあってか、以前に比べ格段に増加しています。
ペットの葬儀であっても、希望すれば人間と同じように読経をあげ、お焼香をして火葬を行うことができ、火葬後は、遺骨を返してもらうこともできます。
今回はペットの葬儀にどのような形式があるかについてまとめました。

ペットの葬儀形式

個別火葬と合同火葬

ペットの葬儀は、一般的に民間業者やお寺が主体で行っています。葬儀業者によって、複数の葬儀プランが用意されている場合もあるので、自分たちの希望が叶う葬儀形式を選びましょう。
葬儀形式は、大きく分けると、個別火葬と合同火葬とがあります。
個別火葬は、自分のペットだけで火葬してもらう方法、合同葬儀は他のペットとともに火葬してもらう形式です。個別火葬の場合は、遺族が立ち会うか、葬儀業者に任せるかを選ぶことや、希望する場所へ来てもらう訪問型もあります。
返骨や納骨など、供養の仕方についても検討し、予算とも照らし合わせてどのような葬儀にするか検討しましょう。

個別火葬

葬儀・火葬に立ち会う

葬儀・火葬のできる施設へ飼い主が赴き、個別火葬に立ち会う形式は、ペットの葬儀の中で、最も人間と似た葬儀形式です。実際に僧侶によって読経をあげてもらい、お焼香をし、出棺・見送りをし、火葬後は骨上げも行います。希望すれば返骨をしてもらうこともできますし、
ペット霊園への埋葬や、納骨室に安置し永代供養を依頼することもできる形式です。
家族として過ごしてきたペットだからこそ、最後まで見送りたい、と立ち会う飼い主も多いです。

葬儀業者に一任する

個別火葬は、ペット葬儀を扱う業者に一任する形式もあります。一任個別火葬とも呼ばれ、家族は出棺・見送りまでを行い、火葬や、骨上げ、納骨には立ち会わず、葬儀業者や霊園施設に任せます。
「個別で火葬はしてあげたいけれど、返骨は希望しない」という人や、「火葬後は他のペットと一緒に納骨し、供養したい」という場合に利用することが多いです。
ほかにも、代理で葬儀を行う場合や、ペットをなくした悲しみが深すぎて、骨上げはとてもできないという場合にも選ばれる方法です。

訪問型の個別火葬

移動式火葬車でお別れ式をする

個別火葬には、移動式火葬車に来てもらう訪問型もあります。移動式火葬車とは、火葬炉を備えた車のことです。
自宅や、希望する場所へ来てくれもらうことができるので、葬儀・火葬をする施設まで移動手段がない人や年配の人も安心です。移動式なので、ペットの散歩コースや、お気に入りのスポットなどでも葬儀があげられます。夜間対応の訪問型もあるので、施設が開園している時間は仕事で行けない場合にも利用しやすいです。
訪問型の個別火葬では、家族が立ち会い、火葬前にペットとのお別れ式をさせてもらえることもあります。お別れ式では、お線香をあげる、棺にお気に入りのおもちゃをいれるなど、人間と同じような弔いができます。ただし、屋外での葬儀になるので、施設での個別火葬に比べ、天候に左右されることがあるのと、周囲の家への配慮も必要です。

葬儀・火葬は一任することもできる

訪問型の個別火葬では、自宅でペットを見送り、葬儀・火葬を一任することもできます。返骨はしてもらえませんが、施設に行けなくても個別に火葬や供養をしてもらうことができます。夜間家族そろってペットを見送りたいという人にも適した葬儀形式です。

合同火葬

葬儀業者に全てを任せる

合同火葬は、出棺・見送りまでを家族が行い、火葬から納骨まで葬儀業者に全てを任せるのが一般的です。
合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬するため、返骨はしてもらえませんが、個別火葬より費用が安くなることが多いです。きちんとした施設で火葬や供養はしたいけれど費用は抑えたい人や、過去にふれあいがあった野良猫や野良犬が亡くなっているのを発見した人などが選ぶケースが多いようです。

ペットの葬儀を依頼するときの注意点

内容や料金の確認を十分に

葬儀を依頼するときは、葬儀の流れについて、しっかり説明を受け、内容を確認しましょう。特に葬儀・火葬を一任する場合は、納骨の時期や場所、お参りの仕方についても聞いておくことが大切です。
料金についても、必ず見積もりをとり、追加料金の有無をチェックしましょう。あとから高額の請求がくるなどのトラブルを防ぐためです。

ペットを涼しい場所に安置する

ペットが亡くなったら、葬儀の形が決まるまで、涼しい場所に遺体を安置しましょう。体は丸めた状態にし、目や口が開いている場合は閉じてあげてください。夏場はドライアイスや保冷材などで遺体の保全も行いましょう。

犬の場合は、自治体に届け出を

飼っていたペットが犬だった場合は、狂犬病の関係で、自治体への届け出が必要です。届け出は、死亡から30日以内にすることが義務付けられています。愛犬を亡くした悲しみの深い中、手続きをするのは辛いですが、忘れずに行いましょう。

ペットの葬儀費用

相場は数万円程度

ペットの葬儀にかかる費用は、小動物で1~2万円、大型犬で4~6万円といわれており、猫や小・中型犬の場合は2~4万円程度が相場です。ただし葬儀業者ごとに料金設定は異なりますし、ペットの大きさや種類、葬儀の内容によっても変動することが多いです。目安程度に考えて、依頼する際にしっかりと料金を確認しましょう。

葬儀費用の支払い

葬儀後の精算が一般的

ペットの葬儀にかかった費用の支払いは、葬儀後に精算するというのが一般的ですが、葬儀当日に支払う場合もあるようです。
支払い方法については現金だけという場合と、葬儀業者によっては、カードの支払いができる場合もあります。事前に確認しておくとスムーズです。

ペット葬儀が増加した背景

ペットは「家族の一員」に

ペットの葬儀を行う人は、近年増加傾向にあります。背景には、ペットを家族の一員や、我が子として考える人が増えたことが関係していると考えられます。
ペットが亡くなったときは、自治体でも引き取ってもらえます。葬儀を行うより費用は安価ですむことが多いです。しかし自治体では一般廃棄物として焼却処分されることもあるため、家族の一員を「処分する」ことは、辛いと感じる飼い主が多いようです。
とはいえ、ペットの葬儀はまだまだ歴史が浅く、法律の整備も整っていない部分があります。火葬炉の大きさや、方法、料金も業者によって違うのが実情です。中にはきちんと火葬をしないまま火葬したことにして料金を取る、別の遺骨を飼い主に返すなどする悪質な業者もいます。葬儀を依頼する際は十分注意が必要です。

葬儀、火葬、納骨まで、納得いく形でペットを見送ろう

申し込む際は料金、内容の十分な確認を

ペットの葬儀は業者によって、葬儀や火葬、納骨の方法など、用意しているプランがそれぞれ異なります。料金についても、ペットの葬儀を扱う業者によってさまざまです。自分たちの納得がいく形で見送りができるプランを選ぶこと、依頼する際は、必ず事前に見積もりを取り、追加料金の有無の確認もしてから申し込むようにしましょう。

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