2024.10.31

葬儀参列前に要チェック!参列者の持ち物シート

葬儀参列前に要チェック!参列者の持ち物シート

葬儀に参列するときは、服装だけでなく持ち物にも注意したいものです。今回は、必ず持参するもの、あれば便利なものなど、いくつか項目別にまとめてみました。慌てて参列する前に、一度忘れ物がないかチェックしてみてください。

葬儀参列に必要な持ち物

お香典

通夜か葬儀・告別式のどちらかに持参する

お香典は葬儀参列時、必ず用意するもののひとつです。出かける前に、もう一度香典袋に表書きや中袋の金額、住所氏名などがきちんと書けているか、必要なお金が入っているかを確認しましょう。

袱紗(ふくさ)

お香典は袱紗(ふくさ)に包んでバッグに入れる

お香典は、香典袋のまま持参せず、袱紗に包んで持っていくのがマナーです。お香典の確認ができたら、袱紗に包み、カバンやバッグに入れましょう。
葬儀に参列するとき使用する袱紗は、不祝儀用のものです。不祝儀用とは、紫、緑、グレーなどの色目のもののことです。袱紗の形は、台付き袱紗、金封袱紗、ポケット袱紗など、どれでもかまいません。
袱紗は、100均やコンビニでも売られています。紫無地など、慶弔両用のものを一つ持っておくと便利です。

数珠

キリスト教式葬儀以外には必ず持参

忘れがちな持ち物のひとつが数珠です。お香典とセットでカバンやバッグに入れるようにしましょう。ただし、キリスト教式葬儀の場合は必要ありません。
数珠は葬儀中になくすことも多いです。使わないときはカバンやバッグ、ポケットに入れておく、と意識することも大切です。

ハンカチ

色物はNG!白や黒など葬儀にふさわしいフォーマルなものを

ハンカチは身だしなみのひとつとして、葬儀以外の場でも欠かせない持ち物です。特に葬儀の場合は、自分の汗や涙を拭くためだけでなく、人に差し出す機会があるかもしれません。女性であれば、食事の時、ちょっとしたひざ掛けとしても使える便利グッズです。
ハンカチで注意したいのは、色目です。葬儀というシチュエーションなので、色物のハンカチはタブーです。白無地や黒などのフォーマルなハンカチか、グレーのような地味な色目のハンカチを持参しましょう。ハンドタオルの場合も同様です。

お財布

葬儀のときはお金やカードも最低限に

葬儀参列は、最小限の荷物しか持ち込まないのが基本です。お香典や数珠など必要なものと、貴重品だけになるよう、荷物をまとめましょう。特に女性の場合、葬儀に使うバッグのサイズはいつもより小ぶりであることが多いです。バッグの大きさに合わせてお金やカードの量、お財布の大きさなども工夫が必要です。
葬儀は仕事や遊びの場でなく、故人を弔う儀式です。あれこれ持っていくより、どちらかといつでも身軽に動けることや、故人を悼む気持ちを持参するつもりで準備するといいかもしれません。

葬儀で必要な持ち物は、一カ所にまとめておこう

葬儀で必要な持ち物は、お香典や袱紗、数珠などと、ある程度決まっています。普段から、葬儀用のバッグや、タンスなどの片隅などに、一通りまとめておきましょう。そうすれば、いざというとき、一つひとつを探す手間が省けますし、忘れ物をする確率も減らせるはずです。

葬儀参列時にあると便利な持ち物

扇子

蒸し暑いとき、黒の扇子があればさりげなく仰げる

夏場でなくとも、葬儀会場によっては、人が集まったときの熱気で、蒸し暑くなりやすいです。そんなとき、黒い扇子があると便利です。暑くて汗が止まらないときも、手で仰ぐと見苦しいですが、扇子ならさりげなく仰げます。葬儀には黒い扇子を持つのがマナーです。いざというときのために、一つあつらえておくのもおすすめです。

葬儀当日の天候・季節に合わせて準備する持ち物

雨の日は雨傘、夏場は日傘を

葬儀参列の当日、天候や季節に合わせて、傘も準備しましょう。色は黒、紺、グレーなど地味な色ものを用意します。親族同士はできるだけ色をそろえるほうが無難です。
女性の場合は、夏場は日傘を持参してもいいでしょう。

コート

シンプルな黒や濃いグレーのコートは、冬場の葬儀で着用OK

冬場は、屋外であれば葬儀前や出棺前の待機中、コートを羽織っていてかまいません。
葬儀というシチュエーションに合わせ、コートのデザインはシンプルなものにし、黒や濃いグレーといった地味な色を選ぶのがマナーです。喪服の上から羽織ることになるので、少し大きめのサイズを一着持っておくのがおすすめです。
ただし、寒い時期でも、コートを脱いでいても我慢できる程度の寒さの場合は、コートは脱ぎ手に持つのがマナーです。

必要なら手袋やマフラー、ストールも準備する

冬場はコート以外に、手袋やマフラー、ストールも着用してかまいません。色目はコートと同じく、黒を基本として地味な色のものに整えます。

親族として葬儀に参列する場合の持ち物

風呂敷

一枚あると荷物が増えても安心

一般の参列者に比べ、親族は何かと荷物が多くなりやすいです。訪れる際はもちろんのこと、帰りがけに荷物が増える可能性もあります。荷物が多いときには、カバンやバッグとは別に風呂敷があると便利です。大きめの風呂敷はバッグがわりにも使えるからです。風呂敷の包み方をあらかじめ調べておくと葬儀以外の場でも活用できます。

貴重品袋

お香典や大切なものはひとつにまとめて預ける

葬儀を自宅以外の場所で行う場合は、貴重品袋を準備しておきましょう。斎場や寺院などは、他の喪家をはじめ、さまざまな人が出入りするからです。トラブル防止のためにも、貴重品袋には受け取ったお香典をはじめ、大切なものを入れ、葬儀が終わるまで預けておきましょう。

着替え

仮眠用にリラックスできるものを。ただし派手なデザインはNG

通夜や葬儀を行う会場まで、自宅から距離がある場合は、着替えを準備していきましょう。通夜のあと寝ずの番をするとなれば、葬儀までに自宅に帰る時間がないかもしれないからです。寝ずの番といっても、喪服のままだと落ち着きませんし、服もしわになりやすいです。長時間気を張って過ごすので、リラックスできる恰好で過ごせるようにしましょう。ただしあまり派手な恰好は避けるのが一般的です。

バスタオル

2~3枚あれば、ひざ掛けや椅子がわりに使える

バスタオルのような大きめのタオルは、少し肌寒い場合に羽織ったり、ひざ掛けにできて役立ちます。小さいお子さんにはタオルケット代わりにもなるので、2~3枚用意していきましょう。
葬儀の最中も、まとめて折りたためば、ある程度厚みがうまれて椅子がわりにもなるので、正座が苦手な人しびれ防止に便利です。

軽食

小腹が空いたときのための非常食

通夜のあと、通夜ぶるまいでご飯を食べる機会はありますが、親族だと挨拶に追われ、あまり食べられない可能性があります。
葬儀が終わるまでは長丁場ですし、小腹がすくかもしれません。おにぎりやパンなど、簡単に食べられるものを持っていくことをおすすめします。

女性が準備しておくと安心な持ち物

黒ストッキング

伝線したときのために、1~2個の予備があると安心

気を付けていても、ストッキングは伝線することがあります。バッグには、予備の黒ストッキングを入れておきましょう。やぶれているのに気づいても、通夜や葬儀・告別式の間は買いに行けません。気づいたとき、空いた時間を見つけてサッと履き替えられるようにしておきましょう。

手袋

ネイルをしている場合は必ず手袋を

葬儀に参列するときはネイルを落とすのがマナーです。しかし、ジェルネイルのようにすぐ落とせない場合は、手袋を持参しましょう。
手袋は黒色で、布製のものを用意します。ただし、手袋をしていても、お焼香をするときは外すようにしましょう。

化粧品

化粧直し用に必要最低限のものだけ用意する

女性の場合、涙でお化粧が崩れたときのために、化粧品も持っておきたいものです。とはいえ、いつものメイクポーチだとバッグに入らないかもしれないので、必要最低限の道具にとどめましょう。

お化粧直しは葬儀会場から少し離れた場所で

お化粧直しをするときは、葬儀会場を出て、駅や最寄りのビルの化粧室などを利用するのがマナーです。会場内でばっちりメイクを直す姿は、遺族やほかの参列者から見て気持ちいいものではないからです。葬儀会場から少し離れた場所で直すのが難しい場合は、トイレ内でも目立たないよう、ササッと直す程度に控えましょう。

エプロン

白か黒のエプロンがあれば、サッと手伝える

親族や親しい間柄なら、荷物にエプロンや割烹着を一枚入れていきましょう。手が足りないときも、準備や弔問客のお茶出しをサッと手伝えるからです。地域によっては自宅で葬儀用の食事を作ることもあるので、エプロンがあると役立ちます。面識がない遺族の方にも、エプロンをつけていればお手伝いしていると分かってもらいやすいです。エプロンの色は白か黒にするのがマナーです。

仕事関係の葬儀参列時に用意したい持ち物

名刺

お香典に添えて受付で渡す

仕事上の付き合いがある相手への葬儀に参列するときは、名刺を持参しましょう。葬儀には多くの弔問客が訪れます。遺族があとからお香典を確認するとき、誰が持ってきてくれたのか、何人くらい参列してくれたかを分かりやすくするのに、名刺が役立ちます。
お香典に名刺を添える場合は、自分が代表で来たのか、上司の代理で来たのかを、遺族が見て分かりやすいようにするのがポイントです。

自分が代表で葬儀に参列するときは自分の名刺だけ添える

自分が代表、もしくは自分が個人的に葬儀に参列する場合は、自分の名刺を添えます。
名刺には右上に、「弔」の文字を書き入れるか、名刺の左下の端を内側に少し折ります。文字を書き入れる、もしくは折ることが「参列した」印がわりです。
印をつけるタイミングは、受付で芳名帳に記帳するときでかまいません。ただし、慣れていない場合や、忘れそうな場合は、あらかじめ準備しておくと安心です。お香典に名刺を添えることと、芳名帳への記帳とはセットで行いましょう。

上司の代理で葬儀に参列するときは上司の名刺も添える

上司の代理で葬儀に参列するときは、参列できなかった上司と自分の名刺をそれぞれ用意します。
お香典に添えるときは、上司の名刺は右上に「弔」の文字を書き入れ、自分の名刺の右上には、「代理」の「代」と書き入れます。上司の名刺と、自分の名刺とをそろえて出すことで、誰が来る予定だったのか、誰が代理で参列したかが分かりやすくなります。
代理で参列する際は、香典袋の表書きも上司の名前にしているか確認しましょう。

受付が用意されていない場合は、祭壇に供える

葬儀会場によっては、お香典を渡す場所となる受付が用意されていない場合があります。もし参列した際、受付が見当たらなければ、焼香するときにお香典と名刺とを一緒に祭壇に供えましょう。

葬儀参列の支度で持ち物以外に気を付けたいこと

香水

葬儀に香水の香りはタブー

持ち物の準備だけでなく、身支度の段階で気を付けたいことのひとつが「香り」です。
香水を常用している人も、葬儀参列時は控えるのがマナーです。香水の香りは、お香の香りの邪魔になりますし、何より故人を悼む場としてはふさわしくないからです。

携帯電話

開始前にマナーモードになっているか確認しよう

携帯電話や時計など、アラーム設定や着信音がなるものは、葬儀前にマナーモードになっているか確認しましょう。葬儀中に鳴ると遺族に失礼ですし、周りにも迷惑です。葬儀の厳粛な雰囲気を壊さないよう注意しましょう。

葬儀に参列する際は、出発前にもう一度持ち物の確認を

持ち物の中でも、お香典・袱紗・数珠は必需品

葬儀参列の日は、忘れ物がないよういつもより持ち物のチェックを念入りにしましょう。特にお香典は中身まで確認し、袱紗に入れているかを確認することが大切です。キリスト教式葬儀以外の葬儀であれば、数珠も忘れずに持参しましょう。忘れ物を減らすために、普段から一カ所に必要なものをまとめておくのもおすすめです。
葬儀参列の日は、なるべく必要最低限の荷物にすることがポイントですが、状況に合わせて必要だと思うものがあれば持ち物に加えてください。

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